• Taro Uragawa

    浦川たろう。1989年生。1989年生。スペイン専門のライター・エディター・フォトグラファー。2018年11月までスペインワーキングホリデー中。ブログではスペインワーホリ情報・生活の記録、スペイン語学習などについて書いています。 興味・関心分野はスペインのIT・スタートアップ関連、ライフスタイル。趣味はサッカー観戦と読書。 Blog: https://shumpeiu.com/

スペイン企業の現地求人探し・就業の経験から手にしたもの

ごく短期間ではあるが、ワーキングホリデー中にスペインにあるスタートアップ企業で働いた。数年間の就労ビザではなく、1年間限定のワーキングホリデービザなので期間は限られていたが、それでも日本では味わえなかった濃い経験ができた。

『ワーキングホリデーでの仕事』というと、日本食レストランやカフェで働いているという想像をする人も多いはず。実際に外食系の仕事場で働く人が大半だ。ただ、私は初めから日本食レストランやカフェで働かないと決めていた。

初めてのワーキングホリデー、せっかくなら人と違う方向で過ごしてみたいと思ったのだ。私はその気持ちだけで、現地企業をメインに仕事探しをした。前職で培ったSEO(検索エンジン最適化)の知識や、ウェブライティングスキルを海外企業で役に立てたい。せっかく数年学んだ知識を生かさないのはもったいないと感じたからだ。

 

海外企業の求人募集を探す方法

日本食関連の仕事以外は、ありとあらゆる方法で探した。具体的には、以下のようなサイトや方法を使っていた。

  • ・日本人向け求人サイト
  • ・スペイン人が実際に使うような現地求人サイト
  • ・ヨーロッパ全体で使われている求人サイト
  • ・求人系Facebookグループの投稿
  • ・人伝え・コネ

日本語で書かれている求人サイトを使ってもいいが、せっかくなら現地求人募集サイトを利用したかった。なぜなら、現地サイトを利用すれば、日本語で書かれている求人募集以外も応募対象となり、企業を選べる幅が広がる。

しかし、スペイン人が現地で使っている求人サイトの求人には、日本語を扱う仕事は少ない。でも、まったくないわけではないし、見つかれば競合は少なくなる。実際に数ヶ月間探してみて分かったのは、スペインで日本市場を狙っている企業はあるということ。だから、諦める必要は全くないと思う。

スペインまで来て日本語を扱うの? と疑問に思っている人もいると思うが、現地スペイン人だけでなく、英語圏の人たちと対等に戦ってもお祈り連絡を貰うだけで精神的に消耗しやすい。だから、日本人の武器である日本語を扱う仕事の方が採用される確率は高いと思う。

また、スペインはコネ社会でもある。コネと聞くと、悪いイメージを持つ人もいるかもしれないが、この場合は人と人が出会って仕事を依頼するという意味だ。おしゃべり好きで、コミュニケーションを多く取るスペイン人特有の仕事の探し方だと思う。

私はまだまだ人見知りであるため、人伝えから仕事をした経験はないけれど、それでも私の周りの日本人は知り合った人から依頼を受けて仕事を獲得している人は多い。

 

運が味方してくれたスペインでの採用

結果を言うと、運よく仕事を見つけることができた。

そのため、住んでいたバレンシアからマドリードに引越しをすることになった。当初、私の考えでは半年間は『スペイン語やスペイン生活に慣れる期間』にして、残り半年は『スペインで働く期間』にしようと思っていた。

そんなに上手くいくものなのか? と考えていたけれど、結果的にスペインワーキングホリデーを始めて、半年で現地の企業での仕事を見つけられた。本当に嬉しかった。

仕事が見つかったことについては、運が味方をしてくれた。私がちょうど求人サイトを見ていなかったら、働いていた企業への募集はしなかっただろう。急に飛び込んで来た日本市場を相手にする仕事のお知らせを見つけて、その10分後にはCV(履歴書)を送っていたし、数日後にはスカイプ面接を受けた。そして、1週間後には採用通知をいただいた。

 

実際に海外企業で働いてみて感じたこと

緊張しながら向かった出勤初日。暖かく迎えてくれた会社のCEOは会社を案内してくれた。また、一緒にお昼ご飯も食べてくれたし、肝心の仕事内容も丁寧に教えてくれた。

充実していた日々だったが、日にちが経つにつれて海外で働く厳しさも感じた。それは、『結果が全て』だということ。

過去に働いていた日本企業とは違い、方法や考え方が違う。スタートアップ企業だったこともあり、スピード感も求められた。慣れない仕事に私はどうにかして食らいつきたかった。

早めに出勤して遅れを取り戻したいと仕事をしていたし、逆に遅くまで仕事をして仕事内容の勉強を続けていた。しかし、結果が出なければ役に立たないのだ。

私が行っていた仕事は日本を相手にすることから、朝7時に出勤する毎日。オフィスには誰もいない状態で仕事を始める。ヨーロッパのやり方では通用しない場合が多い日本企業相手との仕事と連絡。試行錯誤し、上司と相談しながら少しずつ仕事の進捗を進めていたが、結局、4週間経って結果が付いてこなかった。

仕事内容が思っていた以上に難しかったこともあるが、日本ではできていたことがスペインで思うようにできないストレスや、自分自身の実力が足りなかったこと等が足を引っ張っていたように思う。仲良くしてくれる仲間はいたけれど、退職することが決定した後の数日間は、本当に色々な意味で心が苦しかったのを覚えている。

 

どんな仕事も繋がる。仕事辞めてから起こったこと

短期間だった現地企業での仕事。苦い思い出はあったけれど、少しずつポジティブに考え、気持ちを切り替えた。

数ヶ月経ったある日、ビジネス系SNSに一通のメッセージが届いた。それは、スペインの地方のスタートアップ企業からの連絡だった。

「私たちのサービスは日本市場を狙っています。あなたの経験から一緒に仕事をしたいと思っているので、興味はありませんか? もし、ご興味があるなら返信をください。」
退職してから経歴を更新していたビジネス系SNS。経歴欄で退職日を入力したときは心がとても苦しかったし、もう二度と同じ失敗はしたくないと思っていた。

けれども、経験した短期間の仕事が新しい仕事に繋がったのだ。その後も、いくつかの企業から、日本市場を狙う手伝いをする仕事依頼のメッセージをいただいた。

 

スペインに来た当初、私は本当にこの地で働けるのか? と悩んでいた。けれども、勇気を出して突撃してみてよかったと思う。突撃しなければ現地企業で働けなかっただろうし、苦い経験ができなかった。そして、その後も仕事依頼のメッセージも来なかったはずだ。

また、日本以外の土地で働いてわかった自分に不足している部分を知れたのは大きい。新しい目標もできた。現地就職でもフリーランスでも、どのような形でも、再び、海外相手に働きたいと思うようになった。

 

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■ 浦川たろう(SHUMPEI URAGAWA)1989年生

スペイン専門のライター・エディター・フォトグラファー。2018年11月までスペインワーキングホリデー中。帰国後のスペイン長期移住を目指しています。ブログではスペインワーホリ情報・生活の記録、スペイン語学習などについて書いています。 興味・関心分野はスペインのIT・スタートアップ関連、ライフスタイル。趣味はサッカー観戦と読書。

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