ひととひと

打ち合わせを終えて、神宮前の交差点を過ぎ、明治通りを渋谷方面に歩いていた。

車はひっきりなしに通り過ぎ、若いカップルや、どこで買ったのか聞きたくなるベストをきたお兄さんや、観光で来たのだろう、大きなスーツケースを抱えた家族連れや、多くのひとが行き交っていた。

とてもたくさんのひとが行き交っていて、電車も押出されんばかりの混みようだ。

これだけ多くのひとがいるなかで、そのなかのほんの小さな存在であるところの自分に仕事を任せてくれるひとたちがいることに、とてもありがたいことだな、と思った。

まだまだ足らないことばかりだ。足らないことを数えはじめたらきっと夜が明ける。

それでも、任せてもらったことを精一杯、期待以上のものを返せるようになりたい。

ひとと出会って、少しずつその度に軌道修正をして、自分も変わったりして、それでも進んでいる方角は思い描いていた将来からはずれていない。

ひとなんだ。ひととひと。

みなさんのおかげさんです。ほんとに。

Shingo Kurono

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藤潤

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