SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

富士山世界遺産センター コンセプトブック

今日は山梨県に新しくできた施設「富士山世界遺産センター」のオープン日。

2月23日(富士山の日)にまだ完成前の施設を見せていただいてから、はや4ヶ月。

その「富士山世界遺産センター」のコンセプトブックのデザインを担当させていただきました。

富士山は山梨県と静岡県にまたがっており、山梨県側からの富士山というのは、信仰だったり、芸術としての対象だったりの要素が強いということでした。

文章は施設の建設に関わった関係者の方々の、企画から、施設デザイン、施設内のオブジェへの想いを綴っていただきました。全編真っ白な紙に、文字を慎重にレイアウトしました。各担当の方の想いを伝えられるようにそれぞれの方の想いや文体にあわせてレイアウトを変えています。

みなさんの施設、富士山に対する想い、そして信仰、富士山への想いを表現するために、白い塊になるように、スリーブケースをつけました。

表紙は佐藤卓さんのデザインされたセンターのロゴマークを(恐縮。)銀箔押しにし、そこに映り込み、角度によって変わる光が、皆さんの想いを象徴できればと考えました。

表紙と裏表紙とページの間に、薄い透け感のある紙を入れ、ぼんやりとしたものから、徐々に、細かくディテールが作られていき、センターが出来上がっていったということを感じてもらえるとうれしいなぁと思います。

オープンの式典で配られているはず。みなさんがどんな顔をしてみているのか、楽しみです。

関係者の皆様、素敵なお仕事に関わらせていただき、ありがとうございました。

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Shingo Kurono