SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

ぴくぴく

今朝から目元の涙袋(僕には涙袋なんてないけれど)のあたりがピクピクしている。

ピクピクというか、プルプルというか、ずっと痙攣していた。

とめようにもとめられないもどかしさが気持ちわるいのだが、時間が経つにつれて少し気持ちよくなってきた気もしてくる。危ない。

帰り道、まだとまらないピクピクを感じながら歩いていた。

向こうからピンク色のピンストライプをきた男のひとが歩いてきて、僕の眼の前でうずくまった。
突然眼の前でひとがうずくまって、びっくりして足を止めた。

すると、「あぁ、かゆい…」
といって、膝をかきはじめた。

みんないろいろあるのね。僕は目をピクピクさせていて、彼は膝小僧の虫刺されを感じながら歩いていたんだ。

Shingo Kurono