• SHINGO KURONO

    1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

おかえりなさい

あれ、財布がない、といってカバンをゴソゴソと探し、あぁあった、ということがよくある。酔っ払って本当にどこかに置いてきてしまった時もすぐに戻ってきた。

鍵もそう。革のイルビゾンテのキーケースをかれこれもう6、7年は使っていてヌメだったケースはかなり味が出た。(使い始めたばかりの頃は昼飯を外で食べるときなんかは一緒に日焼けさせていた。)

ケータイは帰ってこなかった。だいたいパンツの右前ポケットに入れているのだが、ポケットが大きく斜めにカットされた軍パンみたいなパンツを履いていた日、座った時におそらくスルッと出て行ったっきり、帰ってこなかった。

そして今日、定期入れ(PASMO入れ?)が旅立って行った。A.P.Cのカード入れ。いつもだいたい左の前ポケットに、名刺入れとセットで入れていた。名刺入れは黒革で、カード入れはヌメだったので、なんとも色があっていないなぁと思いつつも、自分なりに大切にしていたのだけど。

東急ハンズで今度の展示会で使う為のパネルを買い、センター街に流れるJ-POPのリズムに歩調を合わせて(いつも音楽のテンポに勝手に歩調が合ってしまう)、渋谷駅で左ポケットに手を突っ込んだ。が、カード入れがなかった。

そんな時の頭の回転はすごくて、一瞬で1日の出来事がいわゆる走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。
BGMははハナレグミのサヨナラCOLORだった。

もしや、名刺を出した時に名刺入れと仲良く一緒に外に飛び出たのかもしれないと思い、最後に打ち合わせをしたKさんに連絡した。無事(といっていいのか)、落としていました。あぁよかった。

おかえりなさい。

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Shingo Kurono