• Daisuke Ogawa

    ◉小川 大介 “aizulover” 1985年生まれ、福島県会津若松出身。ふくしま広報係。妻と娘と3人住まい。公益財団の事務局員。25以下の学生クリエイターを奨学金で支援しています。日経新聞より、ほぼ日を愛読している。 身の回りのものは、だいたいほぼ日で出来てます。 ▶︎Instagram https://www.instagram.com/aizulover/

「好き」に夢中になれる場所。それって、どこにあるんだろう?

「クリエイター」は、好きなことをずっと続けてこられた人

これ、本当にそうだと思う。

水性木版画で魅力的な動物達を描くアーティスト:土屋未沙

 

日々、仕事で学生クリエイターと接する中で「どうしてこの活動をしてきたの?」と聞いてみると、

「とにかく好きで、気づいたら今まで続いていた」と返答されます。

好きなことを続けられる環境って、どんな環境なのか?

そういう環境って、意図的につくることができるのか?

今、すごく興味があります。

 

僕には、2歳になる娘がいます。

子供って、みんなそうだけど、まっすぐで素直。目の前のことにいつも夢中で、真剣。

彼女には好きなことに、とにかく没頭し続けてもらいたい・・とは言うものの、最も身近な大人の一人として、好きに夢中になれる場所を作ってあげられているのかは、ちょっと疑問。

今回は、日々クリエイターと向き合いつつも、一方では子育てに向き合う毎日の中で、「好きなことを続けられる場所」について少しずつ思うところを書いていきます。

間違った分だけ、どこかに進んでいる

先日、妻の外出のため、週末の土日2日間を娘と二人きりで過ごす時間があった。普段は、妻も一緒にいるために、さほど気にならないのだけれど、じっくりと娘の行動一つ一つと向き合っていると、どうにも「ちょっとした間違い」に過敏に反応してしまう自分がいる。

たとえば、

着替えるとき、Tシャツを前後逆に着てしまいそうだな、とか、
出かけるとき、靴の左右を反対に履こうとしているな、とか、
積み木で遊んでいるときも、そこ動かしたら全部くずれちゃうよな、とか。

つまりは、本人にとって「ちょっとした間違い」になりそうな時のこと。そしてこのちょっと間違いは、僕にとっては「ちょっと余計な仕事」を発生させます。このような「ちょっとした間違い」は、2歳児の日常には当然ながらたくさんあります。

そんなとき、親としての僕がとっている行動は「止める」か「修正する」です。

この時も家で過ごす中、娘の全力かつ、真剣な「ちょっと間違いそうなところ」に対して軌道修正をしようとしている自分に、ふと気づいた。それは、日常生活の中で自然としている行動であり、もはや脊髄反射のようなもの。「だから、そうじゃなくて・・」とかいいながら。

少し話は変わるが、子供と大人の「体感時間の差」についての話を聞いた。もしかすると、これを読んでいる皆さんにも経験があるかもしれない。

端的に言うと、子供時代よりも、大人の方が「1年」が早く過ぎる(と感じる)というもの。子供時代には見たことのないもの、感じたことのないもの、新鮮な衝撃が身の回りにたくさんあるが、大人になるにつれ、見聞きし、経験し、想定もできるようになり、日常に新鮮味が少なくなっていくからだという。

ある程度の年齢になり、大人になった(と思っている)自分は娘を見て、行く先が「そっちじゃないよ」という「想定」を元に動く。娘の全力の「そっちじゃない行動」をあたたかい目で見守ることや、そのまま続けさせてあげること、時にはそのまま全力で間違ったアウトプットをさせてみることが、実は結構「重要なこと」なんじゃないかと思えた。

事後の答え合わせは勝手に、自分でやればいいんじゃないか。そんなことをぼんやり考えたりした。まあ、そうすることが、自分の家事という仕事を、1つ(いや、かなり)増やすことにつながったりもするのだけれど。(ひゃー)

クリエイターを見守る「家族」の偉大さ

クリエイターに話を戻します。

どんな分野であれ、何かを「続けてこれた」人の環境は、結構幸せだと思う。「好きにさせてもらえる」というユートピア。好きなことに対して好きと言える関係性。その分、ひたすら無邪気に未体験ゾーンにも突き進むから、間違いや失敗も多いと思う。

ただ、「続けてこれた」人の人間性としては、失敗から立ち直るスピード、試行錯誤の数、さらには自分なりの正解を定義する力が非常に強い。周囲がかざす、模範解答をはねのけて、とにかく手を動かし続けてきた人たちだから。

環境としても、もちろん裕福な家庭であったり、学校など教育環境に恵まれてきた人も、たしかに一定数いると思う。でも、それ以上に、本人を取り巻く「愛のある、ほったらかし」な家族環境がそこにあったのではないかと思う。「愛」と「ほったらかし」一見相反するように思えるものの、彼ら、彼女らのアウトプット、クリエイターとしての作品に価値を感じ、ファンであることはまぎれもない愛だと言える。遠くから応援はするものの、もろもろの何かを決めたりする際の仔細については、ほったらかす(任せる)。

さきほどの育児の例でいうところの、「そっちじゃない行動」を許容し、やらせてみること。僕は、彼らクリエイター1人1人に感じているのと同じくらい、その人生に寄り添ってきた親、家族のみなさんを偉大だと思うし、尊敬の念を感じています。自分も一人の親として、これから「夢中になれる場作り」をしてあげられたらいいなと思っています。

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◉小川 大介 “aizulover”
1985年生まれ、福島県会津若松出身。ふくしま広報係。妻と娘と3人住まい。公益財団の事務局員。25歳以下の学生クリエイターを支援しています。日経新聞より、ほぼ日を愛読している。
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