柳父 豊/Yutaka Yanabu

家具・インテリア『Rigna(リグナ)』代表取締役社長(東証一部 綿半グループ) 1989年大阪府生まれ。2013年立命館大学の建築学科卒業後に東証一部の大手照明メーカーに入社。その後不動産ベンチャーに転職で上京。4年の勤務のうち後半2年は副業起業。当時26歳の時に“紳士の社交場”をコンセプトとした移動式ミュージックバーを共同代表として起業する。2018年経営者としての成長を求めてベンチャーへ転職(事業の共同代表も退任)。社長室室長として経営に携わる。2019年8月にリグナ株式会社へ社長室室長としてジョイン。2020年2月に取締役社長に就任。10月に東証一部の綿半ホールディングスへM&Aでグループ入り。代表取締役社長に就任。

若い人が稼ぐべきは「お金」ではなく「信用」である

私事ではありますが、今月の30日に29歳になります。
自分としてはまだまだ若者という意識ながらも、後輩や部下という存在が多くなってきました。
慕ってくれる後輩や、近しい部下にいつも言うことがあるのですが、今回はそのお話です。

若い人が稼ぐべきは「お金」ではなく「信用」である。

ブログのタイトルにもしましたが僕の持論です。
僕も今より若い時や立場が低い時に「成功したい」「お金を稼ぎたい」と野心をメラメラと燃やしていました。

野心自体はとても大切で、僕は野心がある人が好きです。
僕自身、現時点でも叶えていない夢や目標を持っているので、野心があります。

ただ段階論を認識せねばなりません。
道のりやプロセスとも言えます。
曖昧な定義の「成功したい」ではありますが、大多数の人は社会的地位や金銭などをある程度内包してイメージしていると思います。
わかりやすく言うと、会社でいう「役職」と「給与」を上げたいということではないかと思います。

お金で仕事を選ばない

ここで僕がキャリア形成においていつも言うのは、まずお金だけで仕事を選ぶことはやめようということです。
僕だってお金は稼ぎたい。
ただ金額と時期に関してしっかり考えてみようということですね。

目先の月額数万のために入社する会社を選んだり、転職先を選んだりする人は多いと思いますが、その先はどうでしょうか?

数年たったときに自分はどれぐらい稼いでいるイメージですか?
結局、欲しい服や車や家を手に入れてますか?
恐らく金額の規模感を考えると月額の数万円はあまり意味をなさないと思います。

目先の役職に関してもそうです。
少しの役職・肩書きのために仕事を選んだり変えたりすることで、自分の夢に見ている所に辿りつくイメージはありますか?

少しずつステップアップしてゴールに到達するイメージがあるならばそのやり方もありでしょう。
ただ、僕の場合でいうと、共同代表でバーを経営していた頃は、全く見えていませんでした。
優秀な経営者になれるイメージがなかったのです。

「信用」を稼ぐこと

僕は自分のなりたい自分になるには「信用」を稼ぐことが一番早いし確実だと思います。
信用を稼ぐということは目の前の与えられた仕事をしっかりすること、人としてのモラルや倫理観や道理を大切にすること、言動と行動をしっかり伴わすこと、誠実にひたむきに努力することなどが方法だと思っています。

それではキャリアを選べない、変えられない、アドバイスになっていないと思われるかもしれません。
僕はどんな仕事でも仕事の仕方が正しく行われており、人としてのコミュニケーションが上手に行われて入れば信用は稼げると考えています。スタートやプロセスがどういった仕事でも、あまり関係がないと思っています。

誰でも、どこにいても、なりたい自分への道は開けるといういう意味で今をまず大切にしてほしい。
どのエリアだから、どの会社だから、どんな人が周りにいるから、たまたま…色んなことを僕は言われますが関係ないと思います。

「信用」を得てきた結果僕は今ここにいますし、僕が進んでる先になりたい自分がいるのも見えています。成功もできるだろうし、お金もある程度は稼げるだろうと思っています。

今はとにかく「信用」を稼いで、稼いで、稼ぐこと。
結果は自ずとついてくると思います。
失うのは簡単な信用。得ることは難しい信用。

真っ当な生き方、真っ当な仕事の仕方、有言実行を日々重ねることで稼ぎたいと思います。
まだまだ僕も未熟者ですし「信用」を稼いでいく中でフェーズを上げていき、人として成長して行きたいと思います。

僕がいつも初心になれる場所。常に人として正しく、真面目に努力して進もうと思える特別な場所が上京した時に最初に見た「東京」である「東京駅」です。

◉柳父豊(ヤナブユタカ)
1989年大阪府生まれ。立命館大学の建築学科卒業後、内装系の上場企業で働く。2014年にお洒落賃貸不動産『R-STORE』や泊まれる本屋『BOOK AND BED Tokyo』などを手がける株式会社アールストアに入社。さらにその傍ら複業で”紳士の社交場”をコンセプトとした移動式ミュージックバー『ZIP CODE Tokyo』を共同代表として立ち上げる。2018年より『WASH&FOLD』を運営する株式会社アピッシュに入社し、現在は社長室室長として勤務する。
これで良いではなく、これが良いという審美眼を日々磨いている。座右の銘は『情熱と欲望と美学』で、ファッション・インテリア・音楽をこよなく愛する。現代の紳士《モダンジェントルマン》になるべく紳士道を追求中。
▶︎Instagram https://www.instagram.com/yutaka_eye/