もっとライフスタイル的なウエディングが存在してもいいのかも。

ライフスタイルホテルから学ぶこと

先日『カーサ ブルータス』のライフスタイルホテル特集を読みました。

ライフスタイルホテル。ここ数年、より注目されてきた言葉です。

気になって少し調べてみたところ、まだ新しいスタイルなので明確な定義づけはないものの、以下のように記されていました。

「ライフスタイルホテル」は、従来のビジネスホテルやカプセルホテルなどの宿泊特化型とは異なり、デザイン性が高いだけではなく、宿泊に留まらない付加価値や体験を提供するもの。

おお、なるほど。宿泊に留まらない付加価値や体験を提供するもの。

ライフスタイルホテルといえば、京都のミレニアルズさん。https://www.themillennials.jp/kyoto

キッチンやダイニングスペースといった共用スペースを充実させたほか、コワーキングスペースも構えているのだとか。いままでホテルになかった「要素」が際立つ施設です。

従来のビジネスホテルやカプセルホテルなどの宿泊特化型とは反し、ミレニアル世代が”敢えて泊まりたくなる”ライフスタイル施設に仕上げたとのこと。宿泊といえば、旅の疲れをいやしたり、出張の際の仮住まいというイメージが強くありますが、あえて宿泊以外の付加価値を求めて人が集まる。これ、これからのウエディングの未来を考える上で大きなヒントになるかも?と思いました。

 

結婚式の目的は「結婚式」というのをいい意味で逸脱させなければいけない

よいのか悪いのかはわかりませんが、業界人というのはどうも保守的です。昔を知っているからか、このやり方が「きっといいに違いない」という固くなった思考で考えがちなのかも。

少し周りを見渡してみると、他業種はとても変化が早い。その上で、改めて今のウエディングはどうだろう?なぜ、いまも変わらずこの手法をとっているのだろう?と見つめなおした方がいいポイントは、実は沢山あるのかなと思いました。

そもそも、ウエディングの仕事の一番面白いところは、約3年単位で、客層が時代に合わせてゆるやかに変わっていくこと。主に20代~30代という、限られた年代の方に提供するサービスだからこそ、その時々の時代背景が反映されます。
新郎新婦が幼少期に受けてきた学校教育、テクノロジー、生活文化などさまざまなことが要因となり、新郎新婦の求める「ニーズ」も時代に合わせてわりと早いスパンで切り替わっていきます。

時代の流れをどれだけ先読みできるのか?
その上で、業界としてどの部分を守っていきたいのか?

そんなことを考える時代になっているのかなと思っていました。

 

結婚式の打ち合わせでハッとさせられること

さまざまな新郎新婦さんと打ち合わせをしていると、こちらがハッとさせられることがたくさんあります。「これって必要ですか?」とか「これってみんなやってるのですか?」「意味を感じないんですけど」「この演出いらないです」などと、言われるようなこと。

そういうことはたいてい、新郎新婦さんが本来の意味だったり価値だったりに気づけていないことが大半なのですが、それに対して業界人はつい、「本当の意味を伝えなければ」とか「価値がわかっていないからそういう質問になるのだ」とか、そういった「昔はね」話に、つい走ってしまいがちです。

もちろんそれは悪いことではないし、大切なことだし、長く愛されている「よい事」には理由もある。でも時代は刻々と変化している。ものによっては考え方や方法が時代遅れで、目の前の新郎新婦さんの求めている環境に適合していないのかもしれないと感じることもあります。

その時代の変化に合わせてウエディングのあるべき姿も、柔軟に変える必要はきっとあると思いました。

「ウエディング業界。絶対にこのままではいけない」

ちょっとこの、ライフスタイルホテルの本を見て、私はなんか胸騒ぎがしたというか、やっぱり、変わっていかなければいけないんだなと思ったのです。

 

ライフスタイルに合わせて、結婚式の目的はさまざまであってもいい

基本に立ち返ってみる。結婚式の目的はと聞かれると、結婚をお祝いすること。夫婦の報告をすること。けじめ。などがあげられますが、ほんとうにそれだけだろうか?と考えてみました。

そもそも、その定義自体がそもそも凝り固まっているのかもしれないなと、思いはじめました。

ライフスタイルホテルの定義にならって、ウエディングでも考えてみる。

ウエディングに留まらない付加価値や体験を提供するもの。それがライフスタイルウエディング…だとしたら。

 

例えば…わたしだったらのアイディアですが、

①インテリアショップとコラボをして、新居に飾る観葉植物をこの結婚式に合わせて納品し、結婚式で素敵に飾ってから新居に運んでくれる商品があってもいいのかなとか。(お花を飾る予算カット)

②いまは先に子供を授かるカップルも多いからこそ、子供の節目のイベントに合わせてパパママの結婚写真を一緒に撮る商品があってもいいのかなとか。そして家族の成長を撮影するアルバムの権利をその結婚式をきっかけに買う。家族の節目のアルバムがすべて同じデザインで、10年後には10冊になる!というもので、子供の節目、夫婦の節目に同じカメラマンに撮ってもらうとか。

③これはすでにありますが、新郎さんが長く着れるスーツをオーダーし、その後も大切に使う。結婚を機に、仕事をより一層がんばりたい新郎さんは多いですからね。

 

そもそもライフスタイルとは、その大きな出来事の前後左右とつながっているもので、その前後左右のつながった出来事から派生したものを中心に、ウエディングを考えてもよいかと思ったのです。

ウエディングを中心にした時間軸で考えるのではなく、前後ののライフスタイルイベントを中心に、ウエディングに広げていくという考え方。ウエディングに留まらない付加価値や体験を提供するサービスがより一層必要になると考えました。

…とはいっても、まだこの発想は、業界では浸透していない部分も多いので、私もこれを機にもっと考えて、掘り下げて考えてみたいと思います。

 

 

少し前に、質問箱Peing を作りました

https://peing.net/ja/cocostylewed

実は、少し前に質問箱を作ったんです。そこでいただいた質問について少し最後に回答してみたいと思います。

要求される能力。たくさんありますがもし1つだけあげるならば私はやっぱり「好奇心」と答えます。好奇心がないとこの仕事は務まらないんじゃないかとおもうほど、大事なスキルです。

どんなことに対しても、「なんでなんで大魔神」になれるかどうか。そして新しいことにアレルギーを起こさず、貪欲に学べるかどうか?人に興味をもてるかどうか?

それがこのウエディングをもっと楽しくさせてくれるし成長させてくれます。

私がこの仕事を選んだ理由。たくさんありますが、いまも続けているのは「好奇心を満たしてくれる楽しさに溢れている」からかもしれません。

 

それでは、本日はこの辺で!

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荒井さやか(http://www.ccsw.jp/)
1984年5月21日生まれ。北海道札幌市のフリーのウエディングプランナー。ふたりらしいオリジナルウエディングをプロデュースするCoco style WEDDINGを運営している。結婚という人生の節目に行われる大切な通過儀礼「婚礼」をきっかけに、改めてふたりらしさを引き出しながら今後の人生に役立つ糧を提供することが 私のミッション。

twitter▶ https://twitter.com/araisayaka

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