こんにちは。スズキリです。
僕は旅行や撮影、取材等で年中あちこち遠いところへ行きます。毎回問題になるのがお土産です。せっかく行ったからには何かみんなに渡したい。
でも、素直に美味しい銘菓やキーホルダーを配るのが正解でしょうか?それは周りのもっとまともな人がやってくれることではないでしょうか?
そんな余計なことを考えてから少しずつ道を踏み外していきました。今回は、台湾・タイで購入した謎のお土産たちを少し紹介してみたいと思います。
〜台湾編〜
偶然バーで知り合った人と意気投合して数日後に一緒に台湾に行く、という始まりから謎の多い旅で得たお土産たちです。
アジア各国では人気ブランドのコピー商品が大量に売られています。が、それはナシとします。でも「頑張って創意工夫を凝らした結果妙な雰囲気が出てしまったもの」は買わないまでも写真を撮っておくくらいはアリだと思っています。そんな製品がこちら。
勝手にコラボさせちゃったよ!これはゲーセンのようなところにありました。
ちなみに、近場にあったすみっコぐらしのぬいぐるみが欲しくて両替したんですが、日本円で例えると千円札を入れたつもりが間違えて一万円札を入れてしまい、両替機から小銭が100枚溢れ出てきました。
トレーに収まらないから必死で両手で抑えましたね。なんかそういうYouTuberみたいになっちゃってた。
次は正統派ですよ。
タピオカミルクティー下げ。
街で売られているものは超絶ダサい柄ばかりで、ようやく見つけだしたシンプルなもの。まぁまぁ便利でしたが買うと手提げ袋もらえるので、ないならないでオッケーでした。
日本ではコンビニコーヒー下げとして使っていますが、やっぱりないならないでオッケーな品物です。
次はみんな大好きサンダル2連発です。
「つよい」はまぁ、頑丈なサンダルだよ〜って意味かと思いますがジーセイってなんなんだ。「人生」と書きたかった可能性もありますが、サンダルに「人生」って印刷しようとする人がどんな風に生きてきたのかかなり気になります。
次は台湾のしまむら的な店で見つけたこれ。
「すべてのスタイル」ロンTと、「パイナップル」トート。
すべスタTはよく見ると刺繍&フェルトの縫い付け。手間がかかってます。フリースタイル的なことなんでしょうか。それにしても、1982年の日本でいったい何が起きたんだ。
パイナップルも刺繍です。なんでパイナップルなのか謎ですし、なんでピンクなのかも謎です。
次は自分で見つけたものじゃない貰い物ですが、台南の夜市にあったという今回の目玉トートバッグ。
え??????
ちょっとよく分からないので、アップで見てみましょうか。
えっ????????
すみません、何回見ても意味がわからないですね。なんだこれ。
一応頑張って解説してみますけど、これは魚のブリです。ブリが真っ二つに切られていて、中身は何故かサーモンの巻き寿司です。この時点で結構パニックなんですが、トドメに「デザートの一日」という謎の文言が登場します。
こういうものって大体何かしら元ネタがあるんですが、そういう訳ではなさそうです。これが商品として発売されるまでの経緯が知りたいですね。
企画会議で「今度のデザインはブリの中身がサーモンの巻き寿司になってて、デザートの一日というコピーを添えるんだ!クールだろ!?」みたいな提案があったのかもしれません。そうだとしたら多分そのデザイナーはずっと徹夜してたんだと思います。
これに関しては本気で詳細を知りたいので、何かご存知の方いらっしゃいましたらご連絡ください!
すごい物を見せてしまったので、次は休憩がてらちょっと脱線して道路の文字。
長すぎません?
車から斜めの角度で見るとちょうどよくなるのだと思いますがそれにしても長いですね。ちょっとセンスも感じます。しかし、「停」は分かるけど「慢」はなんなんでしょう。
脱線ついでにもう少し行きましょう。
「大西洋」と書かれた水のタンク。いっぱい溜め込んでそうでいいですね。
こちらは「健康」と書かれた船。船に書くのって普通「安全」とかじゃないの!?
脱線シリーズラスト。一見ただの古ぼけた自転車ですが、よく見てください。
ただの自転車ではありません。THE SUPER BICYCLEです。超かっこいい。
僕がいつかバンドを組む日がきたら、バンド名はTHE SUPER BICYCLEにしようと思います。
さて次はお土産に戻ります。
よくわからないが魅力的なパッケージのゲーム。駒の色も可愛いですね。
ルールを知っている風な人がいたのでやってみたのですが、完全に間違っていました。たぶん上の写真はルールを知ってる人からしたらIQゼロの集団によるゲームに見えると思います。
そして次。
やっぱりお茶はお土産の定番でしょ!でも普通のお茶を買ってもしょうがないし……。と思って買ってしまったのがこちら。珈琲紅茶。
しかもこれ内容をよく見ないまま買ったのですが、一度に2.5リットル作らないといけない業務用パッケージでした。
ちょうどみんなでお茶を飲めそうな機会があったのでアピールしたところ、
こんな無視されることってある??毎回怪しいお土産を持ち帰るせいか、味への信頼がゼロでした。
しかしどうにか説得して作ってもらいました。砂糖こんな入れる!?と思いながらも飲んでみるとめっちゃ美味い!!
ミルクを入れると最高です。台湾でよくわからないまま飲んでた美味いお茶、これだったのか!馬玉山の珈琲紅茶、おすすめです。
他にもいろいろあるのですが、今回はここらで切り上げて、タイ編に行きましょう。
〜タイ編〜
タイは取材が目的。日程がギリギリだったためあまりお土産を見る時間がなかったのですが、そこはバッチリ確保してきました。
こちらタイで有名な咳止めタブレット。いろいろツッコミどころはありますが、最終的なデザインはかなりイケてますね。まぁ「創業者を大量のムカデで囲むパッケージはどうかな?」って最初に言い出した人もずっと徹夜してたのかもしれません……。
たまたま咳をしていた人に味見してもらったところ、「最初は苦くて、だんだん辛くなってきて、最後は酸っぱくなる。でもそのあと食べるもの全部が甘くなる」というヤバそうな感想が出てきたので僕は食べるのをやめました。
他にもここには載せられない品が色々ありつつ、やっぱり目玉はTシャツでしょう。1個ずついきます。
どうしてこうなった。でもなんとなく言いたいことは伝わってきますね。けっこう絶妙なデザインで、気鋭のグラフィックデザイナーの自主制作作品と言われたら納得してしまいそうな強度があります。
これはシルクスクリーンという方法で印刷されてるんですが、地味に3版使っています。版というのは立体でいうと金型のようなもので、多くなるとコストも上がるんですね。それを3つ駆使してまでこれを作り上げたデザイナーに拍手したいと思います。
タイでは日本のアニメがかなり流行っているそうで、これは「けいおん!」みたいなノリなんでしょうか。「屯(たむ)ろする」から来たデザインだとは思いますが捻りが効いていていいですね。
ちなみに、「たむろう!」でGoogle翻訳したらちゃんと「hang out!」になって笑いました。
こちらはシンプル。ちゃんと無意味なポエトリーを入れているあたりが今っぽいデザイン。
これの元ネタはタイで大ヒットしている「つづく」と平仮名で書かれたTシャツだと思います。「タイ つづく Tシャツ」で検索してみてください。何故「つづく」なのかと言うと、「ドラえもんのアニメの最後に出てくる文字だから」とのこと。
このTシャツ、かなり気に入ったので店にあるやつ全部買いましたが未だに着てません。
今回ラストを飾るのはこちら。今までのシャツが2〜3色インクを使っていたのに対しこちらは潔く1色。ネイビーのボディと合っていてカッコいいんですが、他と比べると全く意味がわからないですね。
バンザイって書きたかったのかな?斜めになってるあたり、デザイナーも「これで良いんかな……?」ってちょっと悩んだんでしょうね。
皆さん小学生の頃にしりとりで「ん」に続く語句として地図帳から「ンジャメナ」という地名を見つけだした経験があると思いますが、ここに新たな語句「ンザイ」が爆誕しました。拍手。
本当はもっと色々ありますが文字数の都合でカットしました。皆さんもぜひ、攻めたお土産を探してみてください。
疲れ果てて完全に”無”になったときの僕です。何故か現地で何回もタイ人に間違われました。故郷のひとつかもしれないので、またお土産を探しに行ってきたいと思います。
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鈴木龍之介(スズキリ)
1993年7月7日生まれ、テキスタイル育ちのデザイナー。アダ名はスズキリ、屋号はネクトン。
釣りと魚が好きすぎて、寿司のブランドを立ち上げ中。
Twitter https://twitter.com/suzukiri_s
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