地域で幸せに生きるには?岩手県一関市で感じたこと

岩手県一関市で1泊2日過ごしてきました。

岩手県一関市。
岩手県の県南部にあり、世界遺産認定である平泉がある一関市は7つの市町村が合併してできた大きな市です。

一関市HP:https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/

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今回は「農村の技と文化の受け継ぎ方をつくる旅」という体験型ツアーに参加してきました。

たまたまこのツアーの募集を主催している平泉一関エリア農泊推進協議会のメンバー佐藤さんのFacebook投稿で見つけ、その週末は珍しく両日予定が空いていたこともあり勢いで申し込んだという流れです。相変わらず勢いで動いてしまう私です。

▼主なコンテンツは以下でした

・一BA(いちば)で集合し顔合わせ
・世界遺産見学などフィールドワーク
・郷土料理「かにばっと」づくり体験
・農泊用設備にリノベーション中の物件見学
・地元の温泉に入浴
・農家民泊宿泊と交流
・とれたて卵でマヨネーズをつくる体験
・振り返りワークショップ

農村の技と文化の受け継ぎ方を考えるには、とても充実したコンテンツでした。
私個人の目的としては農家民泊のリアルがどんな感じなのかを知りたかった、というのが一番大きいところでしょうか。

実際に宿泊し、オーナーさんが農家民泊を運営することになった経緯や思い出などのお話も聞くことができました。

全部を載せてしまうとだいぶ長くなってしまうので「かにばっとづくり」と「とれたて卵でマヨネーズをつくる」2つの体験を写真付きで紹介します。

岩手県認定「食の匠」第1号のおばあちゃんに学ぶ「かにばっと」づくり。

最初の体験コンテンツである郷土料理「かにばっと」づくりを体験するために一関市の川崎地区に行きました。
北上川沿いに道路を進み、少し山の中に入ったところに伝統料理「かにばっと」を農家レストランを経営しながら伝え続けているおばあちゃんがいます。

実際に体験するまで、そもそも「かにばっと」とは何なのか、全てが謎でした。
「かに」という言葉が付いているのであの生き物の「かに」を使うのだろう、そこまではイメージはつきますが「ばっと」の部分がどういうことなのかよくわからなかったのが本当のところです。

かにばっとをおばあちゃんに教えてもらいながら、みんなで作ります、あの「かに」の正体は、モクズガニだということが分かりました。
おばあちゃんの家のすぐ近くを流れている北上川で獲ることのできるカニです。

漁で獲ることのできるシーズンは秋口のようですが、おばあちゃんが経営している農家レストランでは通年を通して食べれるそうです。モクズガニを砕いて出汁をとって作っていくのですが、砕かれたモクズガニを真空冷凍しているそうです。
(写真は撮り忘れてしまいました。。。)

そして「ばっと」は、お餅とうどんの中間ぐらいのようなものですね。
ひっつみ汁などに入っているものに近いイメージです。
これがまたそのものだけでも美味しい。

これが「ばっと」です!

 

早速作っていきます。

みんなで役割分担をし、出汁をとったり、野菜を切ったり、料理するのは1年ぶりぐらいでしたが、みんなでやると楽しかったです。エンゲル係数下げなければ。。。と思いました。

 

野菜も新鮮

 

作っているときのおばあちゃんの背中が力強く優しく感じました。
これが伝統を守る人の姿なのだなと。

 

私たちに丁寧に教えてくれました

 

そして完成したのはこちら。
お昼ご飯を食べたすぐ後だったのですが、鍋いっぱいの「かにばっと」を作っていただきました。笑

 

ネギなどを入れて完成です!

 

優しくたっぷりよそってくれまし

 

豊かな環境が当たり前にある。農家さんから学ぶ「とれたて卵を活用したマヨネーズ」の作り方。

2日目の朝ご飯を食べ、「とれたて卵でマヨネーズをつくる体験」の会場に。
当日、朝に撮れた卵、まだ2時間ぐらいしか経っていないそうです。
新鮮さそのもの。

朝獲れたての卵

 

体験では、マヨネーズそのものをつくり、その後にほうれん草を加えたドレッシングとトマトを加えたドレッシングの2種類のドレッシングを作ります。

なぜマヨネーズからドレッシングなのかといえば、マヨネーズはソース関連の商品の販売許可が必要だそうで、ドレッシングはそこに当たらないので農家さんが自由に商品開発して販売できるのだそうです。

新鮮な卵をアルコールで丁寧に1つ1つ拭いて消毒、そして黄味だけを取り出します。
溶いた黄身は熱を通して殺菌をしました。

殺菌した卵をミキサーに入れ、調味料や油を入れていきます。
過程の写真を撮っておけばよかったのですが手袋をしていたのもあり。。。みなさん、もしよければ今度チャレンジしてみてください。
今回私たちが実際に体験したものは体験コンテンツとして今後ツアーで提供予定です。

 

黄身の濃さがすごい!

 

マヨネーズ本体が完成した後にほうれん草とトマトを加え、ドレッシングを作ります。

マヨネーズの中に素材を混ぜていきます

 

できたドレッシングは以下の2つ。
上からトマトを使ったものとほうれん草を使ったものです。

 

マヨネーズ×トマト

 

マヨネーズ×ほうれん草

 

マヨネーズってこうやってできるのか。。。と初めて知ることばかりでとても楽しかったです。

マヨネーズの材料の分量を変えたり、研究要素があり、男にとってはワクワクすること間違いナシです。

地域で幸せに生きるには?

さて、テーマにある本題に戻りたいと思います。
今回の1泊2日で地域で幸せに生きるために、私個人的には2つの感覚があるのではないかなと感じた次第です。
それは、

「程よい使命感」と「楽観主義的感覚」

です。

程よい使命感について

使命感というと強い印象を受けてしまいますが、自分の強みやスキル、得意なことを生かしながら地域に参加することができれば良いと思いました。

仕事のやりがいを感じるのと同じように、自分のやりたいこと、つまり興味があることやスキルを生かしていること、それによって満たされる承認欲求、そして充実しているという感覚が大事だと考えています。
都会での生活は「選ぶ」生活で、地域での生活は「つくる」生活だと言えるのではないでしょうか、今のところ個人的にはこの整理がいちばん分かりやすいように感じています。
もし、自分の人生を生きてる!生活をつくっている!仕事をつくっている!という感覚を圧倒的に感じたければ地域で生きるという選択肢はアリだと思います。

楽観主義的感覚について

こちらの楽観主義というと今度は軽く捉えすぎな感じもしてしまいますが、楽しむチカラ、楽しさを見出すチカラが大事なのではと考えています。

都会にいるとたくさんのコンテンツにあふれ、遊ぶ場所があり、遊ぶものがある。
でもそれはつくられたものを選んで、その道具で遊んでいるにすぎないのではないか、と感じる時がしばしばあります。

前述した通り、都会では「選ぶ」生活、地域では「つくる」生活です。
つくるチカラを身に付けるのはなかなか難しいかもしれませんが、「楽しむチカラ」は身につけやすいように思います。物事を自分ごと化し、自分なりの解釈でおもしろさを見つけ、楽しむ。
この感覚があれば、地域という最高のフィールドで幸せに生きれると思います。

地域には可能性しかないと思っています、地域資源に溢れ、これから自分の手で生活をつくることができる地域にみなさん、ぜひ参加してみましょう!

 

参加者のみんなで!


照井 翔登(TERUI SHOTO)

ファンドレイザー・コミュニケーションデザイナー。
株式会社CAMPFIREのふるさと納税事業の他、稼ぐ地域をつくるための仕事をしています。
HP:https://www.terui27.jp/

Twitter:@terui27
Instagram:@terui27
Facebook:/terui.shoto


 

 

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