こんにちは。夏ですね。
街角マチコの連載第63回にして、自己紹介のようなことをしていますが、前回の続きです。
高1のとき、世田谷パブリックシアターの「高校生のための演劇ワークショップ」に参加したところまでが前回のお話。
詳細は割愛しますが、これは自分にとって人生のターニングポイントと言えるものでした!
ワークショップの成果はもちろん、演劇のプロである大人と出会い、他の学校の演劇友達ができました。そして、その友達とはその後長く付き合いが続き、短大在学中に「むっちりみえっぱり」という劇団を作りました。
短大2年の夏、卒業後どうしようか考えていました。演劇をやっていきたいけれど、そんな才能があるのかわからないし、食べていけるとは思えないし、就職するべきか。。。
フリーすぎるフリーランスへの道
そんな時に参加した、大好きな劇作家、宮沢章夫さんの3日間のワークショップで、最終日に宮沢さんがふらりとやってきて、声をかけてくださいました。
「これからどうするの? 役者になろうとか考えているの?」
「今ちょうどそれを悩んでいるんです」
「あなたはやったらいいと思うよ」
そう言い残して、宮沢さんはどこかへ行ってしまいました。
はっとして、しばらくその場から動けませんでした。
その後、宮沢さんの舞台のオーディションワークショップに参加し、なんと合格通知をいただきました。公演は5月。短大卒業後の5月です。つまり、就職していると出演できないわけです。
それほど熱心に就職活動をしていたわけでもなかったので、思い切って!というのは語弊がありそうですが、ここでいよいよ役者の道を選択してしまったことになります。
↓ 左が私です。
そして、その後自分の劇団以外にもいろいろ出演し、役者として経験を積んでいくものの、ほぼ収入にはならず7年がたちます。
2001年 テルミンに出会う
はい、ここでやっと出てきました、テルミン。
2001年はテルミンさんのドキュメンタリー映画、「テルミン」が公開され、メディアにテルミンがたくさん取り上げられていました。
その中で最も印象深かったのが、NHKのトップランナーです。現在の師匠である、竹内正実氏の回を見て「テルミンを弾けるようになりたい!」と決意しました。
まずテルミンを買うところから始めたいところですが、なんと、すぐには買えないのです。在庫がどうこうとかではなく金銭的に!そんな悲しい現実に直面し、「もしかして、演劇ばかりやってきたからでは?」と気が付いてしまった2001年。
一旦演劇はやめよう!と思い立ち、アルバイトから派遣社員に。
→ 週5日働いて得たお金で、テルミンを買い、テルミン教室に通う。
ここからはこれまでもお話する機会が多かったところではありますが、テルミンの師匠が開発した、マトリョーシカ型テルミン「マトリョミン」のアンサンブルメンバーとして、ロシアツアー、ヨーロッパツアーに参加。その頃、自身の教室「テルミン大学」を開講。マトリョミン教室の1つを任され、それがだんだん増えた時点で派遣を辞めて専業に・・・。という具合に今に至ります。
そして、2022年
一旦なくなっていたライブも、できる機会が増えてきました。
気持ちも新たにがんばっていきたいと思います!
直近のイベントは、夏休みの小学生向けワークショップと、どなたでもOKの無料コンサート、題して「まちかどテルミン」
ぜひテルミンの音色で涼みに来てください!