井上陽子さんとの出会い
この2年、アートディレクションをやっている株式会社A&Mの代表である藤田さんとご縁をいただいてから、アートフェアに行ったり、アーティストさんとお話したり、作品を購入したりと、これまで「縁遠い」アートの世界に少しずつ触れる機会が増えてきた。
井上陽子さんとの出会いも、この流れがあったからこそ「成立」したもの。アートに「縁近い」状態でなければ、間違いなく「知っている」という単方向の縁でしかなかった。
井上さんを知る機会はInstagram。アート関連のアカウントをレコメンドされてきて、目に止まったのが井上さんの作品だった。
とにかく「琴線」に触れる作品が、僕のアートに対する「渇望」を刺激し、すぐにInstagramをフォローし、「井上陽子」でググりまくった。そこで井上さんの一つの作品が販売されていることを知る。
Instagramという「出会いツール」
Instagramが僕のメインの発信ツール。その中で僕は、自分が本気で良いと思うものをストーリーズで独断と偏見を入れて紹介する。井上さんの作品もそう。とにかく本気で良いと思うものは「忖度なく」全力で紹介する。メンションしながら。
そしたらなんと!DMを井上さんからいただくことになる。
「ご紹介してくれてありがとう!」
という嬉しいコメントを添えてもらって。
僕の琴線に触れたアートの作家さんと直接DMで会話ができるこの世界。あらためて僕にとって Instagramは「出会いツール」なのだ。
とにかく嬉しくて、恐れ多くもDMで会話をさせていただいた。
そして井上さんの作品集を手にすることになる。
「アーティストではなくコラージュ作家である」
井上さんはご自身で「アーティストではない」とお話しをされる。「コラージュ作家」だと。
井上さんの作品は古い本の切り抜きや写真など、様々な素材を「糊つけ=コラージュ」したもの。個人的な感想を言えば、「ある作られたもの=雑誌の切り抜きや写真」がこれほどまでに表情を変え、違う生き方と表現を魅せる作品。これをアートと言わずになんというのだろう。
作品の素晴らしさに加えて、僕は井上さんの言葉と世界観に引き込まれた。この作品集は井上さんの作品と井上さんが旅した世界の風景の写真と井上さんの「エッセイ」が見事に融合したもの。過去に様々な作品集をみてきたが、ここまで何度も真剣に読み込んだ作品集は他にない。「共感」とか「感銘」とか、そんな簡単な言葉ではない。「陶酔」という表現が一番しっくりくる。それが僕にとっての「アーティスト井上陽子の世界」。
いつかお会いしたいという思い
東京で仕事をしていて良かったと思うこと。それは、東京には会いたいと思う人がたくさんいること。そしてこのSNS時代。それを簡単に成立させてくれる。そうやって色んな人とこの2年間ご縁をいただいてきた。 Instagramを通じて。
そう思っている時に、DMの流れで井上さんのアトリエにお邪魔する約束を取り付けた。こんな嬉しいことってある?これまで荒木さん、大橋澪さんと、アーティストさんご本人と直接会ってお話しをして作品を購入してきて、やっぱりアーティストさんと話をするのは、僕自身の学びにもなるし、何よりも最高に楽しい時間。
さて、どんな時間になるのか・・・・次回!
井上陽子さんの Instagram
https://www.instagram.com/atelier.craft_log/
井上陽子さんのHP
http://www.craft-log.com/