スイカに塩をかけて甘く感じさせることを対比効果という。
わずかな塩のしょっぱさを先に感じることで、スイカの甘みが引き立つらしい。
実質的には甘くなっているわけではないが、甘く感じさせることが目的ならそれで良い。
光の強さも影を出して際立つ。
僕はそういうスイカに塩的な考え方が好きだ。
ただ甘くしたいなら砂糖を加えるわけだが、ちょっと短絡的に思えてしまう。
みんな知らないうちに対比して物事を判断している。
絶対的な感覚で物事を見るのは非常に難しく、もう一つの何かと相対的に比較して
知らぬ間に物事の判断が変わったりしている
ただ何事も加減が大事だ。
うちのばあちゃんは塩を鬼のように振るので甘さはすべてかき消され、
ただの塩味になる。
夏になるとばあちゃんのスイカを思い出す。
