熊本に続き、今月2度目の出張は新潟。
新幹線のトンネルとトンネルの合間に見える景色の美しいこと。
ザ夏休み!のような眺めにテンションがあがり、
何がほしいわけでもないのに
車内販売を呼び止めてしまった。
今回、新潟を訪れた目的は、
菊水酒造さんから新しく発売された
日本酒「J23」のお披露目イベントでの会場装花。
会場となる菊水酒造さんの本社。
加治川の手前の立派な松林を抜けると現れる
なんともお洒落な門。
扉をあけると木々のむこうに
こうべを垂れ始めた黄金色まじりの
酒米の田んぼがひろがっていた。
なんとも清々とした空気感と心地よさで、
こころが浄化されたような気持になりました。
・・・
そして、さらに驚いたのは、
この建物の地下にある「日本酒文化研究所」
むちゃくちゃかっこいい図書スペースと
その先にある日本酒にまつわる器などの展示の数々。
ひとつひとつじっくり見て回りたいものばかり。
360度きょろきょろ。
こちらのずらーーと並ぶ器は杯台(はいだい)。
座敷にお猪口を直接置くわけにはいかないので、
この杯台にお猪口を置いていたそうです。
この手前の器は、杯洗(はいせん)と呼ばれる器。
一つのお猪口で日本酒をさしつさされつ呑む時に、
そのまま渡すのではなく、
水を張った杯洗でゆすいでからお相手へ
お猪口を渡したそうです。
資料の絵から、実際にどのように使用されていたかが伺える。
・・・
ちなみに、諸説あるそうですが、
夫婦でお酒を楽しむときは、洗杯を使う必要がないため
「夫婦水いらず」
と、いう言葉ができたと言われているそうです。
(へぇーーーーと言いまくってしまいました)
そのむかしは、お酒を呑むことは娯楽だったため、
より楽しく、洒落た呑み方をするように
粋な工夫がちりばめられていたんだなぁとしみじみ。
・・・
この展示品の中には、
江戸初期の器などもあり、ワクワクがとまりませんでした。
しかも、隣にある酒造場の様子が見える窓もついていて、
「おー!」とか「わーぁ!」とか
ボキャブラリーのなさを発揮しながら楽しませていただきました。
・・・
そして、なんとこの貴重な器達を
イベントの会場装花の際に使用して良いと仰ってくださり、
大興奮。
その3秒後に、何があっても絶対に落とすまいと緊張。
・・・
と、長くなってしまったので
お花についてはまた今後。
はじめての新潟市場での仕入の様子や
はじめての新潟なのにディープなお一人様の夜の様子など、
ネタがつきないのでしばしお付合いくださいませ。
つづく!
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