実家で正月を過ごし、姪っ子と風船を投げ合い、棚の角で腰を打ったり、ディズニーのプリンセスの絵を描いては、色を塗り、この子は髪の毛がピンク、その子はドレスが紫なんだと教えてもらっている。
好きな色、好感のわく色は男性と女性でけっこう差があるというのを前に何かの記事で読んだ。
男の子はなんとかジャーみたいに、赤!青!みたいなわかりやすい原色に近いものが身の回りに多い環境で過ごしているからそういった色に好感を持って、女の子はプリキュアみたいにピンク色から紫にかけてのグラデーションが細かいからそういう色が好きになるのかなと思う。
デパートの化粧品売り場にいって、微妙な色の違いでパレットが並んでいるのをみるたびに、女の人の方が色の目盛りが絶対的に細かいんだろうと思う。
自分の顔に塗る色を日々決断しているということを、パントンの指定色がなかなか決められない僕は尊敬してしまう。
「おばあちゃんちいくよー。」
「いやいやしんちゃんとお散歩行くの〜。」
と言い出して、快晴の空のもとお気に入りの傘をさしてお散歩する。平和だ。
外の景色に単純にひとつひとつ興味を持っているのをみると、なにか初心にかえるというか、デザインに関しても重要なものがそこにあるということを思う。
そして眠たくて頭をフラフラさせながら寝落ちていくのだ。
今したいことを、今するんだなぁ。
Shingo KURONO