日本のものづくり -五十鈴工業の美しいリールたち-

こんにちは!スズキリです。昔から釣りが大好きで、一時期は離れていたもののずっと趣味として続いています。

最近の釣り道具の進化はすごいもので、浸水を防ぐ機構やサビを防ぐ機構を搭載したモデルも多く、ほぼメンテナンスフリーの時代がきています。最新のハイエンドモデルもあれこれ使ってみましたが、僕は使っていても手入れしても楽しい道具に戻ってきました。

面倒に感じる人も多いのかもしれませんが、僕は道具の手入れが好きなんですね。手間がかかる道具が好きなのかもしれない。今日はそんな道具たちを紹介します。

五十鈴工業って?

リール大集合

 

五十鈴工業は、日本でもっとも歴史が長いリールメーカー。1960年代頃から海外大手メーカーのリールのOEM生産を行なっていたそうです。

現在は古き良きヴィンテージリールを現代向けに改良した製品を販売している他、コラボのような形で日本のブランドの別注モデルの生産を行なっています。

僕が持っているのは全てこの別注モデルで、五十鈴工業の規格をベースにそれぞれのブランドがデザインをアレンジしている品。

この記事をきっかけに釣りをしない方でも、釣りや釣り道具への興味がわいたら嬉しいです。

 

MEGABASS/PAGANI P300L

メガバス/パガーニ P300L(ハンドル改造済み)

ハンドル側のデザイン

 

大手メーカー、メガバスの別注モデル。エンブレムは蝶のデザイン。五十鈴工業のBC521Xというモデルをベースにしています。黒と金の色づかいが印象的ですね。

クラシックな見た目ですが性能もバッチリで海、川、湖とどこにでも連れていけます。

スクリーム/グライドグリップ

 

グリップという握り手の部分をどう組み合わせるか、というのも楽しいポイントです。

管理釣り場にて

 

小さい魚でも嬉しいですね。この魚は「ブラウントラウト」と言いましてサケの仲間です。美味しい調理法に悩んでいます。

 

 

津波ルアーズ/Sonicmaster MM-4600SD

津波ルアーズ/ソニックマスター

ハンドル側のデザイン

 

音楽好きなら反応してしまうであろう、ピックガードとボリュームノブがついたリール。エンブレムは純銀製のロゴ。僕が一番好きな緑がかった水色のボディ、無垢のアルミと真鍮を磨いたハンドルなどずっと見ていられますね。

高校時代に一目惚れし、お金を貯めて買いました。当時バンドをやったり軽音部に入ったりしたかったのですが他のことで忙しく手を出せず、じゃあ間を取ってギターみたいなリールを買おう!ということで手に入れました。今思うと何と何の間を取ったのかサッパリです。

フロッグ/トイズグリップ

(この写真ではテンカラをやっています)

カヤックによく似合います

 

この組み合わせでたくさん魚を釣りました。よく晴れた夏の日に、これを持ってカヤックで湖をわたるのが最高です。

 

 

Try-Angle/BC521X-T

トライアングル/BC521X-T(ハンドル:ハネダクラフト)

ハンドル側のデザイン

 

これまた緑がかった水色のリールです。先ほどのパガーニと同じく、五十鈴工業のBC521Xというモデルをベースにしています。エンブレムは金のロゴ。最近一番のお気に入りで、どこへ行くにも連れて行くリールです。

ライカなどに使われたハンマートーン塗装が特徴的で、ずっと見ていたくなりますね。

ブライトリバー/アイスポット(檳榔)

 

木のノブとの色合いが気に入っています。

Try-Angle/BC421SSS-T2

トライアングル/BC421SSS-T2

ハンドル側のデザイン

 

はい。僕が既婚者だったら「またそんな同じの買ってきて!」と怒られているでしょう。

独身でよかった。

一応言い訳をさせてもらうとギア比、ドラグクリッカーの有無など違いがあるのですが、釣りをしない方向けにざっくり説明するとさっきより華奢でかわいい!というモデルです。

全てにブライトリバーのサムレストを装着。

 

こうしてアップで見るとハンマートーン塗装の質感がわかりますね。金属だけど、どこか生き物のようで触りたくなる質感です。

ブライトリバー/トラウトグリップ(パロサント)

 

ブライトリバー&KINEYAから発売されたばかりの華奢なトラウトグリップによく似合います。

 

釣り場での様子

 

ずっと長いこと釣りをしてきましたが、関東は魚に対して人が多すぎるんですね。釣り場はどこも混み合うし、マナーのよくない人もいる。釣り場で知り合う人と話すのは、もっとたくさん釣る為の競技のようなノウハウばかり。そんな中で釣りが少し嫌になっていた時期がありました。

 

GWは山梨へ行きました

 

そんな時に出会ったのが、ヴィンテージの道具や五十鈴工業のリールだったんですね。正直、性能だけで言えば大手メーカーの最新の道具には敵いません。でも、触っているだけで、使っているだけで楽しい。メンテナンスの時間でさえニヤニヤしてしまいます。

僕は漁師でもなければ、釣りのトーナメンターでもないんですね。なら1日100匹、50匹と釣らなくていいんです。

お気に入りの道具で、綺麗な景色の中、まったりと釣りを楽しむ。たった1匹釣れるだけでも最高じゃないですか?

 

輪行旅

美味しくいただきました

五十鈴工業からは純正モデルが多数出ている他、僕が持っていない別注モデルもあります。興味がある方はぜひチェックしてみてください。

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鈴木龍之介(スズキリ)
1993年7月7日生まれ、テキスタイル育ちのデザイナー。アダ名はスズキリ、屋号はネクトン。
釣りと魚が好きすぎて、寿司のブランドを立ち上げ中。

Twitter https://twitter.com/suzukiri_s

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