宮城県石巻市のCOMMON-SHIP橋通り。
地域クラウドファンディングFAAVO、東北地域担当の照井です。
5月11日、宮城県石巻市にお伺いし、クラウドファンディングが成功した「COMMON-SHIP橋通り」を視察させていただきました。
※石巻に関する内容は前半と後半の二部構成。前半はクラウドファンディングの取り組み、後半は石巻の街を歩きながら感じた変化などについて書こうと思います。
今年2回目の石巻。まだ肌寒い3月初旬に訪れて以来でした。当日はもうだいぶ気温が高く、東北にも春がきたと感じさせる素晴らしい天気でした。
3月に足を運んだ際にはチームメンバーの紹介で石巻市内の街づくり会社である株式会社街づくりまんぼうさんをご紹介いただき、ご挨拶とクラウドファンディングプロジェクトの打ち合わせを行いました。
担当の苅谷さんと打ち合わせをし、その場で企画内容が定まり、すぐにプロジェクトを構築。素晴らしいスピード感だったと思います。
株式会社街づくりまんぼう
街づくりまんぼうは、石巻を元気にするために2001年に石巻市と市民との出資で設立された株式会社です。
石巻市中心市街地の活性化・復興に向けて、石ノ森萬画館の運営(指定管理業務)、マンガ関連グッズの販売のほか、中心市街地でのイベント企画、まちづくり支援などを行っています。
街づくりまんぼうウェブサイト:http://www.man-bow.com/
プロジェクトの内容に関してはFAAVO宮城のプロジェクトページをご覧ください、とても思いのこもった素敵なページに仕上がっています。
COMMON-SHIP橋通り
石巻に移住し飲食店を開業したいと考える人たちのチャレンジショップとして、平成27年に2年半の期間限定で橋通りCOMMONをオープン。平成29年11月にクローズ後も復活を望む声が多く、COMMON-SHIP橋通りとしてリニューアルオープン。飲食店に加えてステージを中心に構成され、人と人をつなぎ、多様な価値観を広げる場づくりに挑む。
3月末にプロジェクトをリリース。GW明けまでクラウドファンディングを通じて150万円の支援金を募集しました。
初期・中期の頃の伸び具合には悩みましたが、最後の伸びは素晴らしく、久しぶりにクラウドファンディングにはドラマがあると思い出させてくれるようなプロジェクトとなりました。
現地の空気感を大切にしたい。
5月8日の23時59分59秒にプロジェクトが終了し、やりとりを続けていた苅谷さんに「明後日、石巻にお伺いしても良いでしょうか?」とメッセージを打ちました。二つ返事で快く迎えてくれて嬉しかったです。
当日、まちづくりまんぼうさんのオフィスにお伺いし、街歩きをしながら今回のプロジェクトについて、そして石巻の現状について、ご案内いただきました。街歩きの詳しい内容については後半で記したいと思います。
午前中の街歩きを経て、お昼ぐらいにCOMMON-SHIP橋通りに到着。クラウドファンディングの支援によって運営されているステージを実際に現地で見ることができて感動です。
県外から移住し、挑戦の場を石巻に選んだ皆さんがCOMMON-SHIP橋通りを盛り上げています。
焼き鳥やカレー、石巻焼きそば、串揚げ屋さん、現在は5店舗の思いのあるチャレンジショップが出店中。
ランチを食べに来る方、仕事終わりに仲間とお酒を楽しみに来る方、石巻の中心で多様な方々が集まり、繋がり、これからの未来のお話ができる場になっている印象を受けました。
思いを持って動くことができればきっと形になる。
苅谷さんから「実はスマートフォン持ってなかったんですよ。(笑)」というカミングアウトからスタートしました、もう笑うしかなかったです。持ってたらもっと情報発信が、広報PRが気軽にとお話しましたが、あるもので勝負するのも大切だなと思いました。レスポンスは早かったですし、電話やメッセージのやりとりではそんなことを感じることはなかったのですが。。。(笑)
なお、今後スマートフォンを購入するそうです。(笑)
苅谷さんとお話している中で以下のお話を聞くことができました。
「後半、素直な思いを率直に伝えるように発信しました。その結果、172人の人たちが支援してくれて、成功。今、全力で取り組んでいることをみんなしっかり見てくれているし、応援してくれている、それが今回クラウドファンディングというツールを通じて一つの形になったことはすごく嬉しいことです。クラウドファンディングの本質はお金の大小ではないんだということを改めて感じました。」
こういったお話をお伺いできて素直に嬉しかったです。
成果物を一緒に作りあげることができるクラウドファンディングの仕事のやりがいを感じる部分でもありますね。
苅谷さん、実は出身が石巻でもなく宮城でもないのですが、大学が宮城にあったこともあり、今は石巻に移住して石巻の街づくりに全力で取り組んでいます。
その土地の歴史的文脈や地域事情、空気感、そういったものを現地で感じ、どれだけその地域に惚れて夢中になれるかが大事なのかもしれません。
クラウドファンディングは優しい世界をつくることができる。
クラウドファンディングは1つのツールでしかありません。使い方は自由。誰もが声をあげて挑戦できることが可能で、どんな小さなはじまりでも受け入れられ、気持ちを持った人たちからの支援を集めることができます。
1億円のプロジェクト単発よりも5万円のプロジェクトがたくさんあったほうがより良い社会、優しい社会につながりやすいのではないか、そう強く信じています。
地域で小さな火を灯す、優しい世界をつくりたいと思うみなさんとご一緒できると嬉しいです。
ご相談、お待ちしております!
照井 翔登(TERUI SHOTO)
ファンドレイザー・コミュニケーションデザイナー。
地域クラウドファンディングFAAVO by CAMPFIREの東北地域担当。
地域で優しい火を灯し続ける、優しく温かい仕組みをつくっています。
FAAVO:https://faavo.jp/
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