こんにちは、スズキリです。ここのところ釣りの記事を書いていなかったので、今回はやや珍しい釣り道具を紹介したいと思います!
以前、クラシックな見た目の道具として五十鈴工業製のリールを紹介しましたが、今回はさらに歴史がありシンプルな形のこちら。
日本では「台湾リール」や「ガラマー」という名前で呼ばれているこのリール。漁師さんの糸巻きのような道具で、石垣島では今も流通しているようです。
台湾リール(ガラマー)って?
1つめは去年の夏、日本の釣具店で購入。台湾リールというからには台湾に行けばあるんだろう!と思い高雄の釣具店で探したりもしたのですが最初は見つからず。
すると現地でこのリールで釣りをしている人を発見。Google翻訳を駆使して売っているお店を教えてもらい、ようやく購入できました。台湾でも年配の方しか使わないそうで、どの釣具店にも置いてあるわけではないようです。
台湾リールの使い方
釣りをした事がある人が見たらなんじゃこりゃと思うであろうこの形。使うときはこんな風に竿を横向きにして装着します。
このリール、なんと完全に片手だけで操作できるんです。親指を使って奥に軸を回すと糸が出て手前に回すと糸を巻き取る仕組みです。
小さい魚なら親指だけで上げられますが、大きい魚がかかるとたぶん摩擦で親指の指紋がなくなるので、写真のように左手の人差し指を側面に差し込みくるくると回します。
かなりシンプルな作り。糸は細いものでも太いものでも、気にせずラフに扱ってオーケーです。
リールフットにガイド(上の写真の糸を通す穴)が付いているため、これだけシンプルな作りでも糸が暴れることなく使用できます。一応右巻きでも左巻きでも使えるとのことでしたが、形状的には右巻きで設計されているように感じます。
こういう竿につけると妙にサマになりますね。使い方は間違っていますが。
台湾でこれを使っていた達人っぽい人はビュン!と30mくらい飛ばしていました。僕はまだ全然扱いきれていません 笑
4つの台湾リールを紹介します!
全部で4つあるので順に紹介していきます。
これは現地で買ったもので1,000円くらいだったと思います。4.5というシールが貼ってありますがおそらくこれがサイズを表しているのでしょう。
ポップな色のわりに頑丈なつくり。この黒い部分に親指を乗せて操作します。
竿に装着した様子。こうして改めて見ると、この色とデザインはエヴァとかに出てきそうですね。
こちらも同じ店で購入したもの。2,000円くらいしました。高いだけあって木のような質感のしっかりした樹脂でできています。軸側もワイヤーで補強されているので安心して使えそうですね。さっきのが入門用だとするとこっちは中級者用なんでしょうか……
最初のオレンジ色のものより若干大きいです。左は4.5サイズと書いてあったので右は5サイズなのかもしれません。
これらの台湾リールを使うときは竿側にガイド(糸を通す穴)を追加する必要があります。それが億劫でまだ使っていませんが、そのうちこれでデカい魚でも狙ってみようと思います。
小さい台湾リールも
夏に台湾で買った最新(?)の台湾リール。最初に紹介したものと同じメーカーですが、ご覧の通りメチャクチャ小さいです。ワカサギとか釣るのに良さそうですね。
高雄の江ノ島のような島の小さな釣具店のショーウィンドウに入っていたのを即購入。外国人なんて普段来ないのか、英語で話しかけたら店主がびっくりしていました。
あと「コレは使いづらいからこっちの方がいいぞ!」という雰囲気で普通のリーズナブルな釣りセットをおすすめしてくれました。現地でもほぼ使う人はいないんでしょうね。380元=1,300円くらい。
もう明らかに小さいです。かわいい。本当はどういう竿につけるのがいいんでしょうか……
僕が釣りを始めた頃と比べると、性能のいい道具が増えいい時代になりましたが、使い勝手が良すぎてつまらないと感じる事もあります。
たまにはこんな風に変わった道具で遊んでみるのもいいですね。何か楽しい使い方を考えてみようと思います!
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鈴木龍之介(スズキリ)
1993年7月7日生まれ、テキスタイル育ちのデザイナー。アダ名はスズキリ、屋号はネクトン。
釣りと魚が好きすぎて、寿司のブランドを立ち上げ中。
Twitter https://twitter.com/suzukiri_s
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