野沢ともみ

アウトドアライター・デザイナー。小柄女子でも背負える軽量&コンパクトな荷物でキャンプをする様子を、Twitter(@TOMOchanCAMP) にて発信中。めんどくさがり屋をこじらせ、テントよりも設営が簡単なハンモックに泊まるキャンプスタイルばかり。ハンモックをこよなく愛し、国内未発売モノ含むいろんなハンモックを使うハンモックオタク。アウトドア雑誌やWebメディアにて記事執筆中。

ハンモックとキャンプ 〜テントではなくハンモックを選ぶ理由〜

こんにちは、すっかり秋ですね。

3連休が続いたかと思えば、少し経ったらまた3連休が控えているという…ボーナスタイムのような期間。夏休みはファミリーでキャンプやBBQをしている様子が目立っていたSNSの投稿も、この季節になると少し変わって、かっこいいテントや焚き火の投稿が溢れているように感じます。
秋ってそういう季節ですもんね〜。

かくいう私もこの時期は毎年キャンプ三昧で過ごしています。もちろん、「ハンモック」を使って。

キャンプといえばテントに泊まる、もしくはコテージやロッジなどの小屋みたいなものに泊まる……そんなイメージがあるかもしれませんが、私の場合はハンモックに泊まっています。

ハンモックなんて布切れ一枚でしょ?それに泊まるとか…正気???

そう思う方もいるかもしれません。大丈夫です!泊まれます!正気です!

これまで結構あっさりと「ハンモック泊」に関する記事を書いてきましたが、よくよく考えると一般的なキャンプのイメージは、”テントや小屋に泊まること” なんですよね。そうでしたそうでした、すっかり忘れておりました。


なぜテントじゃなくてハンモックを選ぶのか?という点を含めて、今回は「ハンモックでキャンプする」ということを少し深掘りしていけたらと思います。


ハンモック泊で得られる「余裕」


これはさかのぼること数年前、知人とキャンプに行った時のお話。

私は慌ただしくキャンプ道具を広げ、たくさんの荷物に埋もれながら、設営を進めておりました。当時、私のキャンプの寝床は小さなソロテントでした。毎週キャンプに行っていたということもあり、自分なりに効率のよい設営でサクサクと進めます。

その頃、一緒に来た知人はというと……あれぇ?もうハンモックでごろごろしているではありませんか!なんならコーヒーまで淹れ始めているという。はっや!!

優雅な姿に驚きを隠せず「えっ?テント建てないの?」そんな疑問を投げかけると、衝撃的な答えが返ってきました。


「いつもこれだけ。これで寝るし、ごはんもここで食べるし」

ハンモックに雨と日差しを避けるためのタープ(屋根)をかけただけの、剥き出しなスタイル。これだけって…?アンタ…本当にここで一晩眠るの??正気なの???

そう思ったと同時に、楽そうでちょっといいなと思ったのです。
キャンプのたびに、テントをガチャガチャと組み立てて寝床を作り、椅子やテーブルをガチャガチャと組み立てて食卓を作る…という。たくさんの工程をこなしていた私は、早々にハンモックでごろごろしている知人が羨ましく思えました。

くぅー、同じキャンプなのに何この差!余裕ありすぎでしょ…。

 


ハンモックの驚きの片づけ方法

設営だけではなく片付けの時にも、「テント泊の私」と「ハンモック泊の知人」との差は顕著にあらわれました。

タープやテントを丁寧に畳む私。こうしないと付属の袋にきちんと収まらないので、角のひとつつまできれいに折り込み、最後はしっかりと空気を抜きながらしまいます。それはもう「テント&タープお片付け職人」と名乗っても良いでしょう。我ながら丁寧な仕事っぷりです。

その一方で知人は、ハンモックをクシャクシャと丸めて袋に詰めていました。ハンモック用の小さなサイズのタープは、空中に浮いたまま蛇の皮のような細長い筒状のカバーを被せられ、それもまたクシャクシャと丸めて袋に詰められています。「畳む」というよりは「押し込む」に近い感じなのです。こう言ってはなんですが、非常に雑。そして早い。

まるで片付けるという行為に、何の労力も何の神経も使っていないように見えました。

畳まなくていいんだ!
すごくいい!
全然頑張らない感じがすごくいい!

「丁寧さ」とは真逆ともいえる、なんともワイルドな片付け方法はまさに目からウロコでした。これまでテント&タープお片付け職人と化していた私は、いますぐそんなものは辞めてしまいたいと思ったのです。

 


ハンモック泊で出来る「疲れないキャンプ」


ハンモックという布切れ1枚の上で眠る姿に最初は驚いたものの、知人の神業的な設営と片付けを目の当たりにしてハンモック泊の魅力を思い知りました。

そしてどうやらその魅力は「ただ設営が簡単で畳まなくて良い」というだけではないようで。

ハンモックを椅子代わりに使えば椅子を持って行かなくて良いし、ハンモック自体小さな袋に入っていて軽いから運ぶ手間や労力も軽減できるのだよ」そう言って知人はガハハと笑いました。

なるほど、これはテントよりも楽だ!だからハンモック泊を選ぶのか!

癒しを求めにキャンプに行っているのに、疲れてしまってはもったいない。楽をして疲れない・頑張らないキャンプをするのに実はハンモック泊はぴったりなのです。

 


ハンモックはお昼寝だけではない

キャンプといえば一般的にテントやロッジなどに泊まるものというイメージであるように、ハンモックで泊まるというのはまだまだ少数派。どうしてもハンモック=お昼寝のイメージが強いからでしょうか……

しかし、ここは声を大にして言いたい「ハンモックはお昼寝だけじゃないぞ〜〜!」

お昼寝に使うことも優雅で良いのですが、実は宿泊の手段として夜そのまま眠れてしまう道具でもあるのです。寝やすくなっている形状のハンモック、虫から守ってくれる蚊帳がついたハンモック、ハンモック用の寝袋など、泊まることに特化したアイテムも多数存在しています。

最初は「一晩中浮いているなんて怖い」「靴を脱いで寝るのが怖い」と、よくわからないことにおびえていましたが、一度泊まってしまえばなんて事はありません。
ほんとに、なぜそんなことを怖がっていたのだろう……?
(というか、テントでも毎日の寝室でも靴は脱いで寝ているし何も変わらないじゃないの)

一晩中ハンモックで過ごす事になるハンモック泊。

もちろん向き不向きはあると思いますが、「楽にキャンプができる」というメリットのほか、包み込まれる感じや浮遊感を一晩中味わえるのもまた魅力のひとつです。これまでこの菊水BREWでもハンモック泊の夜の過ごし方や虫対策なども発信していますので、ハンモックでキャンプすることに興味がある方!ぜひ読んでみてくださいませ!