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伊賀組紐の藤岡組紐店四代目藤岡潤全です。 締め心地の良い帯締めを手組みで作っています。

藤潤、改めて「帯締め」について語るの巻

まいど!
藤潤です!!

早速ですが…!本題に入る前に!

菊水の酒粕を使った「粕汁」

先日のブログにて書きました粕汁、食べました!
妻に作ってもらったのですがこんな感じ!

日本には全国各地で日本酒が造られており、それぞれに味も異なります。
日本酒の味が違うように同じく酒粕も味は違います。

無類の粕汁好きの藤潤は、近所のスーパーで手に入るものを片っ端から試してますが
やはり好みのものもあればそれほど好みではないものもあります
(でも粕汁自体が好きなので食べているときはいつも幸せです)。

初体験の菊水の酒粕はいったい味やろう。。。
期待を不安が入り混じっておりましたが。。。

結論から言いましょう。
めちゃくちゃ好みでした!

いろいろ口にしている割には酒粕を言い表すヴォキャブラリーに乏しくて恐縮ですが
風味が非常に良く、まろやかさ、なめらかさもとても良いのです。

主張が強すぎるわけでもなく入っている具材を引き立ててくれて
更に具のうまみが出てきて汁がさらにおいしくなるという絶妙なハーモニーを奏でてくれるのです!

やはりそれぞれが引き立てあうような存在でないといけません。
粕汁の場合、酒粕は汁に溶け全ての具材を包み込むという大役を担うわけですが
自分の存在を主張しつつも全体のバランスを考えないと
全ての均衡は崩れて瓦解してしまうわけです。
その意味で菊水の酒粕は非常にいい働きをしてくれていると感じました!

これを読んでいるアナタ!
菊水のブログだから提灯記事を書いているんだろう、なんて努々思うなかれ!
藤潤は嘘偽りなく、本気でこれを書いておりますよ!

もちろん好みはあるでしょうから、合う・合わないはおありかと思いますが
百聞は一’食’に如かず!
ぜひ一度お試しいただきたいと思います!

菊水の酒粕

それではここより本題です。

見られるための工芸品

ずいぶん前に京都の博物館に行った時のこと。
確か工芸品が展示されているところを見て回っていた時だったと思います。

とある人間国宝の方の着物が「衣桁」に掛けられて展示されていました。
※衣桁(いこう)・・・着物を掛けておく際に用いられる鳥居みたいな形のもの。

既に亡くなられた人間国宝の方のもの。ガラス越しに、それはそれは大事に展示されていたのでした。工芸品としての非常に高い価値、または物故された方の貴重な作品ということは重々承知しておりますが、それでもこう思ってしまいました。

「この着物はこれで幸せなのだろうか?」

もちろん我々職人にもそれぞれに考えがありますから
Aさんが是とすることがBさんにも当てはまるとは限りません。
なのでここから述べることは完全に私見です。
もし考え方を異にするようであっても
「いろんな考えの人がいるもんだな」
といったおおらかなとらえ方をしていただければ幸いです。

帯締めは締めてこそ価値がある

藤潤が作っている帯締めは「帯締めだけで楽しむもの」として考えて作ってはいません。
飾って眺めて愛でるもの、ではなく、
使われるもの、合わせてコーディネートの妙を楽しむものです。
私藤潤は師匠である母・恵子からそう教えられてきました。
だから実際使用する時に必要不可欠な「締め心地の良さ」にこだわっているのです。
こればかりは譲れません!

もし帯締めが展示されるだけのものだったらどうでしょう。
見られる「だけ」の帯締めに重要なのは組み方や柄といった部分だけのように思います。
見られることが主たる目的だとそうなるのも道理です。

しかし帯締めは、着物を着た時に使うもの、帯を締めた時にその帯を支えるための紐なのです。
締め心地を実感できないような帯締めは
まさに「仏作って魂入れず」状態なのではないでしょうか。

もちろん帯締めの工芸品としての価値を否定するわけではありませんよ。
でも帯締めは工芸品でもあり日々使われるべき日用品でもあるというのが私藤潤の、そして藤岡組紐店の考えです。

帯締めは着物を着る時に合わせてこそその本領を発揮します。
コーディネートして合わせることで1+1が2になるどころか
5にも10にもなり得るように思います。

帯締めだけだとこんな感じですが…

コーディネートするとこんな感じ!(全く同じ帯締めではないです。すいません)

そして良い帯締めを作るのは職人の腕前の自己顕示などではなく
それを使う人の着姿がより一層素敵になるお手伝いをするためなのです。

これを忘れてしまったら、それこそ職人の名折れです。
要らぬプライドは持とうとも思いませんがこればかりは捨てられませんね。
これからも「使ってもらうこと、締めてもらうこと」を考えて帯締め作りに励みます!

といったことを粕汁に使った酒粕がおいしかったことからいろいろと思ったのでした!
酒粕も帯締めもそれだけでも良いものだと思いますが
合わせるとなお一層素晴らしいものになるという点で似通ったものがあると思いました♪

皆様、この冬はぜひぜひ菊水の粕汁であったまってくださいね~♪

それではこのあたりでドロンします!

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【今後の予定】※状況により変更となる場合があります
2023年
1月5日〜9日 梅田阪急(潤全)
1月10日〜15日 ジェイアール名古屋タカシマヤ(かほり)
1月27日〜29日 和の美おぐら古河本店
2月11日〜19日 神戸元町丸太や(潤全)
3月23日〜27日 石田節子呉服店(潤全)
4月15日・16日 大大阪キモノめ~かんえぽっく(潤全)
5月26日~28日 きもの円居(恵子)

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