SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

ワカヤマ、ウメボシ、イチゴ、タマ

拝啓

私はいま、和歌山に来ています。
9:00羽田発の飛行機で大阪に飛ぶ予定でしたが、乗り遅れ、伊丹空港から黒潮号に乗り、和歌山駅に来ました。

乗り遅れたので10:00発に振り替えてもらったのですが、10:00発の飛行機にもギリギリになってしまい、全日空のフロントのお姉さんたちを焦らせてしまいました。

猫の絵が貼ってある地下道を通り、赤い梅干し電車を待っていましたが、そこにきたのは白を基調にした、いちご電車でした。
いちご電車というのは、その名の通り、対面式の座席にいちごのイラストが散りばめられた電車です。

ほかにもタマ電車というものもあり、一緒に来ているケラくんはタマ電車に乗せたかったのになぁと残念がっていました。

ところで、地下道に貼ってある絵の猫はタマという名前です。タマは終点の貴志駅の駅長の三毛猫でした。
タマは昨年亡くなってしまったらしく、会うことができませんでした。
現在は永久名誉駅長になっています。

いちご電車についてもう少し詳しく話すと、いちご電車は2両編成で、キャッチコピーは、「いちご電車はみんなの電車。」で、床は木のフローリングです。運賃箱はオレンジ色で、他はだいたい白と赤なのにどうしてか運賃箱だけはオレンジなのです。
つり革は味のある濃い色の木材、日よけはスダレ風です。この電車に乗ると、坊主頭の一見恐そうなお兄さんも、ファンシーなイメージになります。

日本にもまだまだみたことがないものがあるのだなぁと思います。

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しんごより