今でこそ白いTシャツにジーパンとか、シンプルな服装をするようになったけれども、専門学校時代はひどかった。
ヒョウ柄のタンクトップとか、真っ黄色のパンツとか、髪が赤かったこともあった(そのダメージはこの歳になってボディブローのように効いてきている)。
満員電車で斜め前に座る女子高生がヒソヒソと「あのひとやばくない?」とヒソヒソと話していたこともあった。
ヒソヒソ話は聞こえないようにヒソヒソとするべきだと思った。
新宿駅から小田急線に乗り、代々木上原からの帰宅ラッシュに押しつぶされながら十何年間前のことを思い出している。
今日から新宿の西口にある奇抜なビル、東京モード学園の49階で夜間のグラフィックデザインを教えることになりました。
まだまだ未熟なものだから、教えるなんてめっそうもないとは思ったけれど、声をかけてくれた恩師、学生時代に公私ともにこれでもかというくらいお世話をかけた先生方への恩返しが出来ればと思い、引き受けさせていただいた。
先生たちが僕に大きな影響を与えてくれたように、僕なりの何かを伝えたれたらいいなと思う。
とりあえず、僕の滑舌の悪い話を生徒たちが聞き取れているか不安。
Shingo KURONO