家に戻ると玄関のドアの前に猫が気持ちよさそうに寝ていた。
最近では駐輪場の隅でお腹を空に向けて寝転んでいる姿をよく見かけていた。
3階の一番奥までよくぞ来てくれた、いよいよ僕も住人として認めて貰えたんですね、などと話しかけながら、そっと家に入ろうとした。
シロ(2階に住む方に聞いたところ、シロという名前らしい)は目を覚まして、フニャアフニャアと寄って来た。
これは。
千載一遇のチャンスではないかと思い、なにかあげなければとキッチンをガサガサしたがこれと言ったものがなかったので、タッパーに水を入れて差し出した。
白はシャバシャバと水を飲み、また元の位置に戻ってゴロンと腹を空に向け眠り始めた。
シロさん、いい日曜ですね。