ウエディングプランナーの仕事とは何なのか

令和元年、自分の仕事や生き方を再定義したい

令和元年になり、なんとなく自分の仕事や生き方を再定義したいという気持ちになり、ノートをもって、カフェにこもって少し考えてみることにしました。
大事なことは、しっかり時間を作って、向き合うことが大切なんだよなぁ…

最近こういう時間、忘れていたな。じっくり数時間、いろんなことへ、向き合ってみようと思います。

 

家の近くにオープンした、boilor さん。

居心地がよい。考えが深まりそう。

 

現代の結婚式に求められていること

結婚式という場は魅力にあふれている…ゆっくりコーヒーを飲みながら、私はなんども噛みしめていました。

振り返ってみると、私がこの仕事を志した14年前は、結婚式がここまでの可能性に満ちていることに業界全体で、あまり気づいていなかったように思います。なぜならば、「するのが当たり前」の時代だったからです。私が思うに、「結婚式=華やかな場」という時代はもう終わりに近づいていて…結婚式が’’人生で最良の日’’という考え方も、すでに古いのではないかと。

そもそも本質に立ち返ると、結婚式だから「豪華に」とか、結婚式だから「特別に」とかいう考え方よりも、大前提として、毎日の当たり前の暮らしがいかに幸せで特別と思えるかが、実は結婚生活においては大事なんだと思うのです。

結婚したら幸せと言われる時代でもなくなった。加えて、結婚したら一生安泰という時代でもない。結婚することも、離婚することも自由なこの時代はさらに多様性を迎え、結婚という選択肢自体も選んでも選ばなくてもよい時代になりました。

だからこそ、これまで以上に、結婚をし、結婚式をすると決めたカップルのニーズはとてもシンプル。

「やる意味を実感できないと、やりたくない」と。

 

ふたりの日常にそっと溶け込み、それでいて特別な結婚式

ふたりの結婚生活の中において、毎日の幸せな暮らしが一番大切。あくまでその幸せな暮らしの中に存在するたった1日がたまたま結婚式なだけであって、ふたりの毎日の暮らしと、結婚式を横に並べたときに、違和感のないようにその境界線を均して(ならして)いくことが現代のウエディングプランナーに求められているスキルだと思うのです。

つまり、結婚式の在り方やふたりにとっての正解は、ふたりの生き方そのものに詰まっている。もっといえば、そこ以外の場所に、ふたりがどうしたいのかという明確な答えはない。ましてや、業界人である私たちが勝手にプランを決めてそのフォーマットに当てはめることでもない。ふたりの価値観や人生を見つめなおしたときに初めて見えてくるふたりの「やってよかったと思える結婚式のカタチ」をプロとして的確に探し出せるかどうか?

ふたりの日常にそっと溶け込むような、それでいて’’何か特別な場’’としての結婚式の在り方が、より一層必要な時代になったと、そう思うんです。

 

結婚式を経て、自分を改めて肯定できる旅へ

「ふたりにとって価値あるものを改めて見つめなおすプロセス」それが結婚式のする意味や価値だと、私は信じています。

’’やっぱりこの人と結婚してよかった’’

’’やっぱり私、この人生が好きだ’’

そう思えるような瞬間を、半年ぐらいの準備期間の中に、プランナーとしてたくさん’’演出’’していく。演出というと、作られた感じがして、誤解を生むかもしれないけれど、私は私のところに来てくれた新郎新婦さんにはそんな「この人生でよかった」と思えるタイミングをたくさんプレゼントしたいと思っています。だから、あえて、「演出」という言葉を使わせていただきたいのだけれど。

photo by itowa photograph

 

結婚式を作ることだけではなく、結婚を考え始めたおふたりが、これからの人生をより豊かに、幸せに満ちたものになるように、その準備期間をサポートしたい。

結婚しても出産しても、人はそのタイミングで相手をよく知り、家族を知り、社会を知って、自分の役割を認識していく。その毎日の暮らしがよりスムーズで、思い出深いものになるように、結婚式という「始まりの日」を丁寧に丁寧にサポートしていきたい。それが私、荒井さやかのプランナーとしての役目なのです。

 

深くて、とても面白い要素を持ち合わせている結婚式は、何度その現場を作っていても、まだまだできることがあると思ってはワクワクします。さて、令和という時代にどんな結婚式を創ろうか。結婚式がきっかけで、「私たちの人生、本当にこれでよかった」と思える瞬間を、数あるウエディングプランナーの中から選んで私に会いに来てくれたのだから、私ができることを、精いっぱいサポートしたいと願っています。

ふたりが何を望み、どんな人生を歩み、これからどうありたいのか。一緒に考えよう。

 

ふたりにとってみると、親族でも、友人でも、同僚でもない私だけれど、ふたりの人生に心からよりそい、真剣に考える意味や理由は、きっとまだまだたくさんあると、心から信じています。

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荒井さやか(http://www.ccsw.jp/
1984年5月21日生まれ。北海道札幌市のフリーのウエディングプランナー。ふたりらしいオリジナルウエディングをプロデュースするCoco style WEDDINGを運営している。結婚という人生の節目に行われる大切な通過儀礼「婚礼」をきっかけに、改めてふたりらしさを引き出しながら今後の人生に役立つ糧を提供することが 私のミッション。

twitter▶ https://twitter.com/araisayaka

Instagram▶ https://www.instagram.com/cocostylewedding/

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