着付けができなくてもきものを着たい!
部分的に和装を取り入れるという発想。
日頃きものビギナーさんを対象にお仕事をしていると、「きものを着たいけれど着付けができないから…」「譲ってもらった着物を着たいけれど、他に必要なものは何も持っていないから…」そんな理由できものを諦めてしまっている方にたくさんお会いします。きものデビューのチャンスは目の前にあるのに、ちょっとした理由でそれが叶わないなんて悲しすぎますよね。
そこで今日は、部分的に和装を取り入れることで着付けができなくても、全てのアイテムがそろっていなくてもきものを楽しめるアイディアをご紹介します。デビュー以前の「ゼロステージ」とでも言いましょうか。デビューに踏み切れない方はもちろん、普通の着方に飽きてきたという方も必見です!
①洋服+羽織
簡単度★★★
和装度★★
いつもの洋服の上に羽織を重ねるだけの超お手軽アイディア。カーディガン感覚で羽織るだけで和装感を楽しめます。羽織に合わせるならタートルネックなど襟があるものの方がバランスがいい(気がする)。羽織紐の結び方が難しい場合は、カニカンやマグネットで付けるだけのタイプを選ぶと簡単なだけでなくおしゃれ度もUP!
②洋服+着物
簡単度★★
和装度★
①と同じ感覚で、羽織ではなく着物を洋服の上に羽織るスタイル。ロングコートやガウンのようなシルエットになり、意外なことに羽織よりも和装感が軽減するのでビギナーさんにおすすめ。ただし女性ものの着物は身丈が着丈よりも35センチ程度長いの通常なので、男性が女性ものの着物を羽織るとちょうどよいサイズに。つまりぴったりサイズを見つけるのが難しい高身長男子にうってつけです!
女性の場合はアンティークなど小さめサイズの着物を選ぶと裾上げの必要なく着られます。
③着物×スカートで袴風
簡単度★
和装度★★★
袴って大正ロマン風でかわいいけれど、特殊な着付けになるのでビギナーさんにはすこしハードルが高いですよね。そこで袴のかわりにスカートやワイドパンツで袴風な着こなしが最近人気を高めています。インスタグラムやツイッターで「#袴じゃない」と検索すると様々な袴風コーディネートが見られます!
袴風コーディネートにおすすめなのは、ロング丈でウエストゴムのプリーツスカートやワイドパンツ。ボックスプリーツなどプリーツの幅が広いほど袴っぽくなります!
ミニ丈のスカートだと袴感はあまりありませんが、キッチュな印象になってかわいい♡
イベントの衣装などにも活用できます。
通常、袴の場合は着物を短く着付けて半幅帯を結び、その上に袴を穿きます。しかしスカートの場合は帯を巻いてしまうとウエストがオーバーして穿けなくなってしまう可能性が高いので、帯はしないか伊達締めなどで代用することをおすすめします。
着物を短く着つける方法は私のinstagramでご紹介しています。
袴を穿かずにワンピース風に仕上げてもかわいい!
こちらは帯の代わりにストールを巻いています。
明日からすぐ始められるお手軽スタイルから中級者向けまで、4つの着こなしをご紹介いたしました。完璧に準備が整ってから始めようなんてもったいない。着たい!と思った時が始め時。ぜひ気軽に和装を取り入れてみてください!