パラレルワークで自分の可能性を広げる

みなさん、はじめまして。
デザイナー・イラストレーターのるるんと申します。

ご縁があって9月からBREWで記事を書かせていただくことになりました。

現在は京都に住みながら、基本的にリモートで仕事をしています。
勤めている会社は大阪を拠点とする医療系スタートアップ。
インハウスデザイナー・イラストレーターとして働きながら、マイペースに個人のお仕事も受注している状態です。

 

読者の方に楽しんでもらえる記事を目指して頑張ります!
どうぞよろしくお願いします。

 

新しい挑戦を後押ししたい

これからは月2本のペースでデザイン・イラスト・パラレルワークについて書いていく予定です。

なかなか幅広い内容になりそうですが、どの記事も共通して目指したいのが「新しい挑戦を後押しする」ということ。

なぜ急に”挑戦”というワードが出てくるのか不思議に思われるでしょうか。

私は、”パラレルワーク”という働き方が新しいことに挑戦するきっかけを生むものだと捉えています。
だからこそ、私自身がその柔軟性を活かし様々なことに挑戦すること、今までの経験を書くことで、誰かの新しい一歩に繋がればいいな、と思っています。

今回は初めての記事ということで、自己紹介を兼ねて今の働き方に至るまでを書いていきたいと思います!

 

理想の働き方を実現することの難しさ

今の働き方はとても気に入っていますし、何より自分に合っていると思います。

ただ、このかたちに落ち着くまでは苦しい思いも沢山しました。

華々しいキャリアをお持ちの方々の中で自分の過去について話すのは少々気が引けるのですが、今後の記事の内容にも関わる内容なのでお付き合い頂けると嬉しいです。

経歴と言うほどのものでもありませんが、大学卒業後から今までを簡単にまとめてみます。

美大のデザイン科を卒業
中小企業(EC事業)に入社
ストレスで体調を崩し休職
退職
クラウドソーシングでライティング・デザインコンペに応募する
Twitterでイラストの発信開始する
フリーのイラストレーターになる
Twitterで知り合った友人に今の会社に誘われる
デザイナー/イラストレーターとして就職する
個人の仕事も受けつつパラレルワークで働く

という流れです…!

私は美大のデザイン科を卒業したあと、ECサイトを運営する中小企業に就職しました。
ただ、煩雑な作業が多く会社環境も悪かったため、一年ほど働き体調を崩すことに…
そして、休職の後退職することになってしまったのです。

今振り返ると「最悪の状態になる前に退職できてよかった」と思えるのですが、当時の私は何のキャリアもないまま会社を辞めることが怖くて仕方なかった。

だから、退職してからも体調が悪い中で必死に「生きていく方法」を考えました。
何よりも休養が必要なタイミングでかなり無茶をしていたと思います。

ブログを始めてみたり、クラウドソーシングでライターをしたり、デザインコンペに挑戦したり…

精神的に不安定で、週に何度も泣くような生活。
そんな中でブログを書いたりお仕事をするのは正直しんどかったです。
周りの人が心配してくれても、「でも働かないと」と聞き入れませんでした。

どうしてそこまで働くことに固執するの?と思われますよね。

その原因は、きっと前職での経験にあります。
私は「仕事ができない」という失敗経験だけを積み重ね、自分を”ダメ人間”だと思っていたのです。

 

仕事がうまくいかないのは本当に自分のせい?

仕事がうまくいかない原因は沢山あります。

プロジェクトのゴールが正しいかどうか、期限に対して求めるクオリティは適切か、誰とどうやって進めていくのか…一つのプロジェクトや仕事をクリアするために考えるべきことは本当に沢山。

でも、初の新卒採用で入社した私に、仕事のやり方を教えてくれる人は誰もいませんでした。
だから、自分で考えるしかなかったのです。
自分なりに仕事のやり方を工夫したり、失敗を次に活かそうと頑張りました。

でも今振り返ってみると、会社の方針として仕事をスムーズに進めるための施策や姿勢が足りなかったように思います。
毎日が煩雑で、誰も仕事をよりよくするための土台づくりに時間をかけられる状態ではなかった、とも言えます。

そんな中で、大学を卒業したばかりの新入社員が成功体験を詰めるのか?
答えはNoです。

とんでもなく優秀な人なら可能だったのかもしれませんが、私には無理でした。
仕事の相性の悪さもあったかもしれません。

私が言いたいのは、会社の大小や仕事内容に関わらず、「仕事がうまくいかない理由は沢山ある」ということ。
責任感が強い人ほど「自分がダメだから失敗したのかもしれない」という考え方に陥りがちですが、もっと俯瞰した目で見ると、原因は違うところにあったりするのです。

 

ひとつの仕事、ひとつの会社に縛られない

そんなわけで、入社前に描いていた「会社の中で活き活きと働く自分」「色んな人から求められ、仕事ができる自分」はあっさり崩れてしまったわけですが…

なぜ今の私の生活や仕事が何故快適なのか?
それは「ひとつの仕事に縛られていないから」です。

例えばとても仲のいい友達が1人いたとして、何かの理由で約束を破られたとします。
自分にとってはその友達が何よりも大切で、たった1人の大切な存在。
約束を破られれば、
「本当は会うのが嫌だったんじゃないか?」
「自分が何か嫌なことを言ってしまったのかもしれない」
そんな風に、約束を破られた理由を延々と考えるかもしれません。

でもそれが、「沢山いる中の大切な友達の1人」だったら?
もしかしたら、別の友達に約束を破られたことを相談できるかもしれない。
そもそも、そこまでその友達に固執しないかもしれない。
その友達のことは大切だけれど、1人しか友達がいないのと、そうでないのとでは、心の余裕が違うと思うのです。

これは仕事にも同じことが言えると思います。
ひとつの仕事がうまくいかなくても、「そういうこともある」「“この仕事”は自分には向いていなかった」と思えるのです。(反省しないというわけではなく、客観的な視点から)

そして、別の仕事がうまくいけば、自分に自信が持てる。
ある仕事がうまくいかなかったとしても、また別の仕事はうまくいく可能性だって十分あります。

人間関係も仕事も、ひとつに重心を置きすぎるとそれしか見えなくなってしまう。
大切に想うこと、情熱を注ぐことはもちろん大切ですが、バランスを保つためにはいくつかの柱を持つことが大切だと思います。

 

パラレルな生き方が、自分の可能性を広げる

「複(副)業可能」な会社が増えてきた時代の流れは、たくさんの人にとって”チャンス”だと思います。
本業をしながら別の仕事に挑戦して、自分の可能性を広げることができるからです。

私の場合は、今回のBREWへの寄稿も新しい挑戦のひとつ。
実は以前から「文章で連載を持ちたい」という夢がありました。
もしかしたら、これをきっかけに新たな文章のお仕事につながるかもしれません。

ただ、こんな風に仕事に焦点を当てて書くと、副業禁止の会社に勤めている方が「自分は禁止されているから関係ない」と思われるかも…

でも、なにも“仕事”にこだわる必要はないのです。

パラレル“ワーク”=複数の仕事を持つことをイメージするかと思いますが、最初から「お金を稼ぐこと」にとらわれなくてもいい。
私自身、元々イラストレーターを目指していたわけではなく、趣味で描き続けていた結果お仕事に繋がった経験があります。

趣味が高じて仕事につながったり、それが本業になることだって十分あり得ることです。

だからこそ「お金を稼ぐこと」にとらわれすぎず、様々なことにチャレンジすることが大切だと思います。

 

小さな挑戦を楽しむ

今回は、私の過去の経験からパラレルワーク、パラレルな生き方の可能性について書きました。
私は、所属するコミュニティや仕事の数を増やせば、それだけ新たな自分の価値や魅力に気づくことができると考えています。

今後は今までの挑戦やこれからの挑戦など、読む人が「自分も何かやってみたい!」という気持ちになるような記事を書いていきたいです。

これからどうぞよろしくお願いいたします!

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