海外限定の純米吟醸酒とは・・・?

さあ、少しマンハッタンから飛び出して、ドライブしよう。向かう先は、ニュージャージー州アズベリー・パーク。1時間という程よいドライブで到着したのが、TAKAレストラン。メイン通り角の一等地に、赤いレンガ作りの情緒ある外観が特徴的である。

 

アズベリーパークでの出会い

5月に初めて伺って、美味しいお料理とお酒を楽しんだ。ここは、TAKAさんというオーナーが経営しているアズベリーパーク人気No.1の日本食レストランである。初対面にも関わらずTAKAさんとすぐに意気投合。6月にTAKAレストランで、ミニライブができることになった。

TAKAさんの身の上話も、なかなかディープで面白い。ここで頂いたお料理は、獅子唐素揚げ、ポークスペアリブ、鶏唐揚げ、ロール鮨。どれを食べても、最高においしかった。ポークスペアリブは、甘辛の味付けが絶妙で、柔らかく、骨からの肉離れも最高。

そして、このお料理に最もマッチするお酒が、菊水の純米吟醸だ。この純米吟醸は、海外限定商品という位置づけであり、アメリカを始めカナダ、メキシコ、アジア諸国やイギリスでも取扱があるそう。

日本では、逆に入手困難な一品である。香りはそれほど強くない柔らかめのイメージでありながら、味わいはスッキリさっぱりしていて、お酒の輪郭がキリッと引き締まったフォルムである。

スペアリブなどの濃厚な料理には、驚くほど合う。だから、どんどん飲めちゃうわけなのだ。飲んだ、飲んだ、720ml2本を軽く空けてしまった・・。さらに、食事後のスィーツも絶品だった。いただいたチョコレートタルトは、有名パティシエさんの監修によるもの。少し効かせた塩味が、上質な甘味を引きたたせた逸品だった。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、時刻はもう帰宅の時間。TAKAさんからオススメ観光スポットを聞いたので、寄って帰ることにした。ボードウォークという遊歩道があるビーチだ。

日本海育ちの私にとって大西洋のビーチは、おそらく初めてだと思う。でも、潮風の匂いは新潟の日本海と同じものだった。一気にノスタルジア(郷愁)の世界へ。故郷にいがたが恋しい・・・と少し切なくなったりもしたのだが、この日は最高のアズベリー・パークドライブであった。

TAKAレストランでの初ライブ

さて、TAKAレストランでのライブは、後日6月26日(土)に行われた。店内制限も全て解除されたことから、レストランは日中から既に満席状態。どんどんお客様が押し寄せてくる中、ステージセッティング準備に入った。菊水さんの酒樽ディスプレイやバナーをセット完了。

共同経営者のビルさんが、自宅の庭に咲いていた紫陽花の花を生けてくれた。演奏は、6:00PM、7:30PM、9:00PMの3回。最初の2回は、店内のお客様に、最後の回は、外のテラス席のお客様に演奏を披露した。

特に、3回目の演奏では、テラス席のお客様だけでなく通行人も足を止め、私の演奏に聴き入ってくれた。先ほど紹介したビルさんは、とにかく日本文化が大好きなジェントルマンで、演奏後に熱心に質問をしてくれた。

三味線の音は、バンジョーの音にとても似ているね。演奏フレーズは、毎回違うようだけれど、自分でコンポーズしているのか?など、鋭い質問もあり、熱心に耳を傾けてくれたことがとても嬉しかった。こうしてTAKAレストランでの初ライブも、大成功に終わった。


その後は、前回同様に美味しいお料理をご馳走に。私はハンバーガーを注文したのだが、このお肉が最高に上質であった。ほぼ利益はない一品だそう。そして今宵の〆も、菊水純米吟醸。あーライブ後のお酒はさらに格別。やはり、楽しい時間と場所にはお酒はマストだ。

ハンバーガーにも純米吟醸は合うね。

TAKAさんは、若い頃苦労したこともあるそうで、お店のスタッフをすごく大切にしていることが分かった。だから、お店のスタッフは皆笑顔で、対応も気持ち良いのだ。TAKAさんが、別れ際に、一言。「うちのスタッフ、ウェイトレスたちが、史佳さん、なかなかの2枚目(COOL)と言っていたよ・・・」

マンハッタンから、アズベリー・パークに居を移そうか(笑)

 

人の人生は、一瞬の出会いによって、その運命が変わる。TAKAさんの人生論からもそれは読み取ることができた。アズベリー・パーク地区に、唯一の日本人として大成功し、現地の人に慕われているTAKAさんの姿に、とても感動し刺激を受けた。TAKAさん、そして菊水さん、素晴らしい出会いに感謝、ありがとう!!

□ ANOTHER STORY

SHINGO KURONO

SHINGO KURONO

JARDIN DE MUGUET

ケルトの笛 hatao