今年こそは脱スマホ!スマホ中毒を直すには?

こんにちは! ケルト音楽専門の楽器店「ケルトの笛屋さん」を経営している、フルート奏者のhataoです。この連載では私のようなスモールビジネスの経営に興味のある方に向けて、私の経験やアイデアを発信しています。

前回は「多忙は諸悪の根源!」というお話について書きました。今回は、自分の時間を取り戻すために今年から取り組んでいる「脱スマホ・SNS依存」についてお話します。

スマホに使われていませんか?

電車の中では誰もがスマホを見つめているるのが当たり前の光景となり、むしろ本を読んだり景色を眺めている人が珍しいほどです。中には勉強や情報収集のためにスマホを積極的に活用している人もいるでしょうが、ほとんどの人はInstagramやTwitterなどSNSを見るか、漫画やゲームを楽しんでいるのではないでしょうか。

かくいう私も深刻なスマホ中毒。恥ずかしながらトイレや入浴など片時もスマホを手放せないばかりか、人と食事をしていてもテーブルの上にスマホが無いと落ち着かないほどです。私はスマホでTwitterやYouTubeを見たりポッドキャストを聴くことが主ですが、もちろん銀行振込やスタッフとの連絡など仕事にも必要不可欠です。

さて、皆さんは毎日スマホにどのくらいの時間を費やしていますか?

アンデシュ・ハンセン著『スマホ脳』によると、平均4時間、若者の2割は7時間以上も一日にスマホを使っているということです。

この本では、スマホやSNSのエンジニアが最先端の頭脳を投入して私たちをとりこにしていること、そしてスマホを使う代償として、不眠、うつ、記憶力・注意力・集中力の低下を招いていることが書かれています。この本の内容を端的に言えば、私たち人類は原始的な脳の仕組みのまま進化していないので、スマホを使いこなせないばかりか、スマホに「使われてしまう」のです。

スマホ中心で回っていた私の生活

私自身も、スマホに飼いならされてしまった一人です。今回の連載では、私は皆さんになにかを教える立場ではありません。むしろ、私を見て「自分も気をつけなきゃ……」と思ってもらえれば結構です。

私の場合は、各種SNS(Twitter、Facebook)、連絡アプリ(Line、Line@、Messenger、Skype、Slack、WeChat、カカオトーク、ChatWork)に常に気を取られていて、誰かから連絡があればすぐに見てしまいます。

それが仕事の連絡であってもなくても、なるべく相手を待たせずにすぐに返信したいという気持ちから気になってしまうのです。通知があると反射的にスマホを手にとってしまうので、ほとんどのアプリの通知を切っています。それでも、10分おきに、あるいはもっと短いペースで新しいメッセージがないかを確認してしまいます。

私が主に使うSNSはTwitterですが、散歩や旅行のときは「これネタになるかも」と思ってスマホが気になりますし、良い景色やハプニングに出会うと、すぐにスマホを取り出してつぶやいてしまいます。そしてつぶやいたら、反応が気になり出します。

音楽や語学学習が好きな私は、頭を使わない作業をしている間や運動中やシャワーを浴びている間に音が無いと落ち着かず、語学番組やYouTubeのビジネス系の動画を流して音声を聴いています。

こうして家でも出先でも、スマホが手放せなくなってしまいました。

運転中はさすがにスマホを操作しないように気をつけていますが(交通違反です)、渋滞や信号待ちで停車中はスマホを見ることもあります。悪い癖だという自覚はあります。運転中にスマホ操作は大変危険なので、絶対にしないようにしてくださいね。ここまでスマホ中毒の人っていますか? 私はかなり重症者だという自覚があります。

スマホ中毒の弊害


スマホ中毒にかかると、せっかくの余暇時間を奪われること以外にも、数々の弊害があります。私が特に問題だと感じているのは、注意力と集中力の低下です。仕事や学習中に机にスマホをただ置いているだけでも、集中力が大きく損なわれるという研究結果があるそうです(以下URL)。

https://gigazine.net/news/20170628-smartphone-presence-reduce-brain-power/

私はすべてのアプリの通知を切っていますが、スマホが視界に入るだけで集中力が持続しないことを実感していますます。仕事や学習に疲れてスマホに手を伸ばして、息抜きのつもりでSNSやYouTubeを見たら気がつくと30分も経っていた……という経験は誰しもあるのではないでしょうか。

私も、仕事や学習中にスマホを触るのは良くないと思っています。しかし銀行振込や調べ物にスマホが便利なのも事実。それを言い訳に、なかなかスマホを離すことができないのです。そして用事が済んだらすぐにSNSアプリに切り替えてしまいます。いえ、最初の目的を忘れて、スマホを手にとったら反射的にSNSを開いてしまうことさえあるのです。

スマホではアプリを次々と切り替えることができます。YouTubeを見ている間にメッセージアプリでスタッフの連絡が入り、メールで請求書が届いて銀行振込をする、という具合です。これが癖になると、実生活でもマルチタスクや作業途中で切り替えをするようになります。例えば家事をしている途中なのに仕事が気になる、というように常に頭の中で複数の思考が同時進行する感じです。こうなると一つのことに集中どころではありません。

ベッドでスマホを使うと睡眠の質を低下させることは、常識です。睡眠時間が削られることはもちろん、ブルーライトが脳を覚醒させ、スマホを触っている間にさまざまな情報が頭に入り眠気を吹き飛ばしてしまいます。

こうした問題に加えて私は最近、脳疲労を感じるようになりました。朝起きてすぐにTwitterで細切れの情報を頭に詰め込んだり、延々とビジネス系YouTuberの喋りを聴いていると、頭の中がぐちゃぐちゃに混乱します。本来すべきだったことを忘れて空想に耽ったり、上の空になることもあります。

ここまでスマホに気を取られるのは、スマホからの刺激に慣れすぎてしまって、刺激が無い時に脳が暇だと感じているからです。いわゆる禁断症状が出ているのかもしれません。

しかしスマホでどんなにたくさんの情報を摂取してもすべて情報が断片的なので、何を見たか聴いたか、ほとんど思い出すことができません。これではせっかく情報収集しても意味がありませんし、起きている時間すべてがこの調子だと、脳が疲れるのも当たり前です。

また、人間関係にも悪影響を与えます。SNSでの人間関係がストレスになることもありますが、実際に会っている時にも、スマホを見るというのはとても印象が悪いです。デートの時にスマホを見るのは評判が悪いので、気をつけましょう。

今年こそは脱スマホ。その秘策は……


これまで述べたようなことは、今になって自覚したわけではありません。もう10年も前から知ってはいました。ですが、何度もスマホからSNSアプリを消してはまた戻す、というようにスマホから逃れることはできませんでした。そんな私ですが、今年こそは脱スマホを宣言します。それは、スマホ・ロッカーを使って触れないようにすることです。

Amazonで数千円で手に入るスマホ・ロッカーは、タイマーロック付きの箱にスマホを入れるアイテムです。自分で設定した時間になるまでは、絶対に開けることができません。

私は、集中力が高まる午前中はスマホを一切見ないことに決めました。そのために、晩11時に全アプリが使えなくなるスクリーン・タイムを設定し、晩11時にスマホの電源を切ってロッカーに入れ、翌日の正午まで空けられないようにしています。スマホが表向きだとロッカーのすき間から操作できてしまうので、画面を下に裏返します。もちろん電話を含むアプリの通知はすべて切っています。

ロッカーに入っていると、どうせさわれないのですから、視界にスマホがあっても全く気にならなくなりました。おかげで夜は快眠、午前中は時間が余るくらいに有意義に使うことができて、効果を実感しています。午前中は一切の連絡に答えないと決めて、午前中は原稿執筆など集中力の必要な仕事をし、午後から返信をまとめてするようにしています。また各種SNSアプリはスマホから削除して、PCからしか使えないようにしました。

以上、スマホ中毒の告白と、今年の挑戦についてお話しました。それではまた次回!

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