旬を迎える「梅」のこと

こんにちは。
発酵文化研究所です。

今回は、間もなく旬を迎える「」について。

かわいい花は2月頃ですが、
これからの時期は熟す前の青梅から、
熟した黄梅などの実が市場にでてきます。

期待される効果や梅干しができるまで、
手軽で続けやすい梅の使い方をご紹介させていただきます。

①梅の栄養成分と期待される効果

梅は以外にもビタミンやミネラルが豊富。
中でもカリウムは多く含まれているので、
塩分を排泄する効果も期待できます。

梅干しは「しょっぱい」「すっぱい」ですよね。
その、酸っぱさの素となっているのが有機酸。
疲労回復などの効果があると言われていますので、
毎日少しずつでも続けて摂ることで、より効果的です。

他にもポリフェノールによる抗酸化作用や、
抗ウイルス、骨粗しょう症予防の効果も報告されている梅干し。

これだけでも、とても優秀です。
日常に取り入れて損はありません。

最近では、持ち運びに適した乾燥梅干しなどもあり、
熱中症が気になる季節や、山登りの際など必ず携帯していますが、
酸味による疲労回復効果や、
リフレッシュ効果を感じることができるのでおすすめです。

②梅干しができるまで

私は梅の産地である和歌山で産まれ育ったので、
祖母の梅干し作りを、よく手伝ったものです。

お天気の良い日に、屋根に上り一つずつ梅を並べ、
時間が経つと、その梅を一つずつ裏返して・・・
梅の香りに包まれながらの作業は楽しくて、
毎年、楽しみにしていたのを思い出します。

今ではベランダでの作業になっていますが、
それもまた、良いものだなと思っています。

そんな、梅干しができるまでを簡単にご紹介。

【白干し梅の作り方】
1、梅を洗い水気を取る
2、残っているヘタを取り除く(表面の水分は無い状態に)
3、清潔な容器に梅と塩を交互に入れる
4、重しを置き、しっかりと漬け込む
5、しっかり晴れた日に天日干し

このように、とてもシンプル。

スーパーなどで梅の実を見掛けられたら、
一度、手作り梅に挑戦してみてください(*^-^*)

麹や赤紫蘇を入れたりするも良し、
梅の実が変化する様子や香りなども楽しんでいただけます♪

ご家庭で梅干しを漬ける場合、
塩分濃度は、保存に適した18~20%くらいがおすすめです。

保存も冷暗所でも基本的には大丈夫なので、
冷蔵庫を邪魔する心配もありません。
(もちろん冷蔵庫での保存も問題ありません)

③梅干しの楽しみ方

手軽に毎日続けられるのが「梅干し炊飯」
白米を炊飯する際に梅干しを1個入れて一緒に炊くだけです。
2~3合に中サイズの梅1個程度で、
ほんのり梅の香りのするご飯が炊きあがりますよ。

私は子供の頃から続けていますが、
特に、暑い季節のお弁当やおにぎりに最適です。

【梅干し活用術】
1、梅カツオ
・梅干し中サイズ・・・1個
・鰹節・・・1袋(3~5g)
・醤油・・・少々

種を取り除いた梅に鰹節と醤油を垂らし混ぜるだけ。
おにぎりの具やキュウリ、大根などの根菜などに付けたり、
焼き海苔に乗せるだけで日本酒がすすむアテとしても。

2、梅ドレッシング
・梅干し・・・中サイズ1個
・酢・・・お好みの量
・オリーブオイル・・・少々

種を取り除き細かく刻み、
ペースト状になった梅に酢とオリーブオイルを合わせる。
お好みの野菜に和えるだけ。
酢が苦手な方は、塩昆布もおすすめです。

3、梅スープ
・梅干し・・・中サイズ1個
・とろろ昆布・・・1つまみ
・醤油・・・少々
・湯・・・適量

お椀に梅干しと、とろろ昆布、醤油数滴を入れ、
お湯を注ぎ、梅干しをほぐしながらいただく。
夏場の熱中症対策にもおすすめです。

この他にも、すり胡麻やマヨネーズなどとも相性がよく、
調理も、煮る・焼く・揚げる・炒めるなど使えるので、
塩味と酸味を持った調味料として取り入れています。

一言で「梅」といっても産地によって色々。
大きさや食感、味わいの違う梅があります。

そんな梅の違いに、旅先での食事で出会えたりします。
こうした食の出会いも、私の旅の楽しみの一つです。

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