キャンピングカーで北日本縦断。”最高”な美食・温泉・文化は?

こんにちは! ケルトの笛奏者で、ケルト音楽専門楽器店「ケルトの笛屋さん」を経営しているhataoです。この夏はビジネスから離れて、趣味のキャンピングカーや旅行についてお伝えしています。先月は軽キャンピングカーのウラオモテについて書きました。今回は、先日初めて1週間のキャンピングカー旅行で北海道から兵庫県まで縦断しましたので、その中で私のベストの経験を皆さんにシェアします。

北日本の旅のルート

8月上旬、北海道の札幌と道東の弟子屈と釧路でコンサート・ツアーをしました。

北海道へは兵庫の家を出発して京都の舞鶴港からフェリーに乗り、翌日小樽港に到着。パートナーは飛行機で大阪に帰り、私一人で陸路、青森県から兵庫県まで高速道路を使わずに1週間をかけて帰りました。今回は内陸をひたすら南下し、新潟からは日本海側を走るルートを選びました。今回の旅のテーマは「美食・温泉・文化」。それぞれの地域のベストを探すというものでした。

マップ

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札幌の実家から南下し函館港から大間ではフェリーを利用、そこからはほぼ全て目的地の道の駅で車中泊をしました。毎日の走行距離は200〜300km、軽トラックでスピードが出ないことと、たくさん寄り道をしながの旅行だったので、ほぼ朝から晩まで走りっぱなしでした。

道路を走っているトラック

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Twitterで私に会いたい人を募集したり各地域の知人に連絡を取ったりして、ほぼ毎日地元の人と会って食事をするなどして地元の情報をたくさん聞くことができました。

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最高”だった温泉は?

私は温泉が大好きです。温泉は雰囲気も大事ですが、何より泉質を重視しています。

日本は温泉天国で、すべての都道府県に魅力的な温泉があり、また泉質もバラエティ豊富です。そのため旅行に行くと、できるだけ源泉掛け流しの地元の温泉に入るようにしています。さて、東北は言わずと知れた温泉が豊かな地域で、「酸ヶ湯温泉」「銀山温泉」「乳頭温泉」など名湯ぞろいです。その中で今回私が最高だと思ったのは、秋田県八幡平の「蒸ノ湯(ふけのゆ)温泉」。

山の上の秘湯なのですが、ここが凄いのはいわゆる地獄谷、温泉がグツグツと湧いているそのお湯を樋で引っ張った浴槽に浸かれることです。地中からそのままダイレクトに注がれるお湯は黄色く濁っておりドロドロ!硫黄の匂いも強烈です。大自然の景色を眺めながらの露天風呂は開放感があって最高でした。今時珍しく、混浴もあります。北海道の登別温泉にも地獄谷はありますが、そこに浸かれるわけではありません。このような温泉はそうないのではないでしょうか。

最高”だった美食は?

東北は地方色が豊かで各地域に独自に発達した食文化があります。海の幸が美味しいのはもちろんですが、内陸の食事も大変興味深いです。今回とても感動したのは、秋田県鹿角市(かづのし)の「きりたんぽ」です。

私は北海道人なので修学旅行で秋田に行き食べたことがありますが、このような美味しいものだとは覚えていませんでした。きりたんぽは秋田県を代表する郷土料理ですが、鹿角発祥の食文化ということです。鹿角市では、そば屋が提供しておりました。甘辛い出汁にきりたんぽがゴロゴロ入っており、おこげの香ばしい匂いとモチモチとした食感は最高に美味しかったです。

トレイの上にあるスープ

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できるだけ郷土料理を食べようと、様々食べ歩きました。

他にも「日本三大ラーメン」に数えられる福島の「喜多方ラーメン」

テーブルの上にあるスープ

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山形県河北町の「肉そば」

ボウルに盛られた料理

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盛岡では「冷麺」「ジャージャー麺」「わんこそば」がありますし、東北は麺食文化が盛んです。私はふだん関西に住んでいおりうどん文化圏には馴染んでいますが、この旅で蕎麦を何度か食べて、大変美味しいものだと思いました。ラーメンもまた郷土食が豊かな日本料理で、ラーメンだけで何冊もガイドブックがあるくらい、奥深い食文化ですね。

番外編で、果物についても語ります。私は果物が大好きで、毎日毎食何かしらの果物を食べています。

最高の果物は「山形県の桃」でした! 立石寺の近くには桃農園が多数あり、お寺参詣の帰り道に立ち寄った農園で農家の方が桃の木からもいで売ってくれました。赤身の桃は初めてたべたのですが、香り、甘味、本当に最高級の桃でした。

皿の上にあるリンゴ

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あまりに美味しくて感激し、その翌日福島県の会津若松で桃狩りに初参加したほどです。こちらの桃も美味しかったのですが、山形の桃ほどではありませんでした。山形の桃は、お取り寄せしたいくらい大好きになりました。夢に出てきそうです…。

帽子をかぶっている人はひげが生えている植物

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北海道から東北は果物が名産で、各地に美味しいご当地フルーツがあります。今回の旅では夕張メロン、富山の梨、岐阜のぶどう、山梨のりんごなど、毎日たくさんの果物を食べました。兵庫県のイチジク、和歌山県の梅とみかんも美味しいですよ。

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カウンターに乗ったパンフレットの束

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最高”だった文化は?

東北はお祭り天国です。夏になると各地方で盛大な夏祭りが開催され、伝統的な踊りや民謡を楽しむことができます。今回は残念ながらそういった有名なお祭りには参加できなかったのですが、青森県最北端の大間に到着した夜に、地域のお祭りを開催しており、心が躍りました。これは良い夏になる予感…。

夜の街中の道路標識

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そんな旅で出会った最高のお祭りは岐阜県郡上八幡の「郡上祭り」です。2ヶ月に渡り町中で踊り、お盆の時期には4日間徹夜で踊るという、4世紀の伝統があるクレイジーな踊りです!

この踊りに参加するために毎年万単位で人が集うとのことです。私も参加してみました。日本の伝統を感じることができ、盆踊りの魅力にハマってしまいそうです。ぜひお勧めします。

その他、私は建築と歴史が好きなので、いろいろな場所で建築を見学しました。

川の隣にある池

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函館五稜郭…幕末の西洋の影響を受けた城郭です。

建物の前を歩く人々

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会津若松城…広大で立派な城でした。

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彦根城…戦災に遭わずに天守閣が現存する珍しい城です。

駅のホームにいる列車と時計のある建物

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郡上八幡の街並み。その後、長野〜岐阜の中山道も旅をしましたが、この地域は江戸時代の宿場町の街並みが残る日本でも稀有な場所で、見応えがあります。

山形県も名建築がたくさんあります。

教会の建物

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明治時代建築の山形県庁。

レンガ造りの古い建物

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旧山形師範学校本館

時計台がついた建物と木

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旧済生館本館…昭和まで病院として利用されていました。

山に囲まれた道

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立石寺…松尾芭蕉の句でも知られる山寺です。

山の中のトラック

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白川郷の街並み。

幕末から開国の経緯は社会化の授業で駆け抜けるように習っただけであまり印象にありませんが、実際にその時代の建築を見ることで、日本社会の変化を身近に感じることができます。これからもレトロ建築には注目していきたいと思います。

今回は夏の旅行体験をシェアしました。次回はこの旅で感じた日本を旅することの魅力や、旅することの必要性について考えてお話したいと思います。それではまた!

夜の道路を走るトラック

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