私の中国語学習法|コロナ禍で冷え切った語学熱が再燃(1) 

こんにちは! ケルトの笛奏者で、ケルト音楽専門の楽器店「ケルトの笛屋さん」を経営しているhataoです。この連載では、スモールビジネスを営む私が起業やビジネスについてアイデアと経験をみなさんとシェアしています。

今日まで10日間、台湾に行ってきました。私は2011年に始めて台湾を訪れてから台湾が大好きになり、コロナ禍前は毎年通って音楽活動をしていました。コロナ禍を経て昨年、3年ぶりに台湾を訪れたことをきっかけに、再び通いはじめました。


台湾のレッスン生たちと。青い服が私。

台湾では中国語(北京語)が公用語として使われており、今回も中国語でレッスンやコンサートをしました。友人との会話やチャットアプリでも中国語のみを使っており、もともとは趣味で始めた語学学習ですが、今ではあちらでの生活や仕事に欠かせないツールになっています。

私と語学学習

 私は幼い頃から語学学習が好きでした。子供の頃は母親に付き添われながらラジオ英会話で英語学習を始め、その週間は高校生になるまで続きました。中学校ではクラス担任が英語教師で、私は英語が最も成績が良かったので担任の影響を受けて、英語教師になりたいと考えていました。

大学時代に楽器演奏に出会ったため在学中は勉強そっちのけで音楽にのめり込み、卒業後は音楽家になりましたが、そうでなければ当初の目標どおり英語教師になっていたかと思います。今は音楽を教えており、教えることが好きなので、英語教師は自分に向いていたかと思います。

大学卒業後も、軸足は音楽でありながらも語学への憧れはつねに持ち続けていました。演奏している音楽がアイルランド音楽(英語圏の音楽)だったことから日常的に英語に触れることは多く、英語の勉強を続けていました。

中国語学習を始めたのは、2011年に台湾に行ったことをきっかけでした。台湾に通い始めた当初は、台湾人の友人とは英語でコミュニケーションを取っていました。しかしお互いに母語ではないので、英語で深くコミュニケーションをとることが難しく感じ、私が中国語ができるようになったほうがよりスムーズなコミュニケーションが取れると思った次第です。しかし、このような理由を述べたとしても、つまりは私があまりにも言語学習に対して興味と意欲を持っていたからでしょう。

私の中国語学習法

私は音楽も語学も独学派です。中国語も、英語と同じように当初はNHKのラジオ講座から始めました。ただ、NHKの講座は半年が終わるとリセットしてまた「你好」から始まるため、半年聴いてすぐに行き詰まり、様々な学習方法を試しました。語学学習には語彙、文法、リスニング、会話、作文、閲読といった要素がありますが、それぞれの分野で別々に取り組む必要があります。私が試した学習方法は次のようなものがあります。

・オンラインレッスン

私は台灣華語教學中心という会社で台湾人の先生とのオンラインレッスンを定期的に何年も受講しました。50分のレッスン時間で語学留学で使うものと同じテキストを使って授業が受けられます。完全に中国語でレッスンを受けるので初心者には難易度が高いですが、私にとっては独学で疑問に感じたことをネイティブの先生に聞くことができるので、最も効果的でした。

・単語は「聴くタン」シリーズの付属CDをリスニング

 単語は書いて覚えろと言われますが、私は圧倒的に「耳」です。中国語は声調が重要なので、耳で覚えた方が記憶に定着しやすいでしょう。その反面、繁体字と簡体字ともに書くのは今でも苦手で、いつも試験では弱点となっています。理想を言えば、「書いて聴いて発音する」のがベストでしょう。

・文法は専門の文法書を、閲読も専門のテキストを。
文法についてはYouTubeで様々なチャンネルが充実していますが、体系的な知識を身につけるためには、やはり1冊の本をしっかりとやり込むことをお勧めします。

・Hello Talkという外国語の相互学習アプリ

一時期日本語を学びたい台湾人との交流にハマっていました。LINEのように相手も先生ではないのと、出会い目的の人が多かったりして長続きしませんでした。このようなアプリは他にも色々とありますが、使えるかどうかは好みと運次第かと思います。

・iPhoneのアプリ「Real中国語」

日常会話については、対話形式で次々と音声を自動再生するアプリ「Real中国語」がおすすめです。シャワーしながら、散歩しながら聞き流していました。

・YouTubeの中国語講座

様々な語学系YouTuberが単語、文法、会話のチャンネルを提供しています。好みの先生を見つけて楽しく視聴することができます。

・NetflixやYouTubeやポッドキャスト

中級学習者以上は、リアルな中国語に触れるために映画やアニメ、YouTube、テレビ番組、ポッドキャストなどのコンテンツを中国語で楽しみましょう。Netflixには字幕を中国語にする機能があり、再生速度も調節できるので、新しい単語や表現をどんどん拾っていきましょう。

コツコツ学んでHSK5級まで

中国語学習において、単語は日本語と共通のものが多く、漢字の読み方さえわかればどんどん語彙が増えていきます。文法も英語に比べるとかなりシンプルで、すぐに身に付くでしょう。私にとって、もっとも難しかったのは発音でした。発音は最初に適切なレッスンを受ければ難なく身に付くのでしょうが、独学派には厳しい課題です。Jとzhといった子音、eとuといった母音など日本人には似たように感じられる音が多く苦労しました。

何度か挫折しかかった私ですが、学習を始めて5年くらい経って、HSKという中国語検定の上から2番目のレベルの5級に合格しました。早い人は1年かからずここまで行けるので、かなりゆっくりペースです。最上級の6級は成語やビジネスレベルなどの幅広い中国語知識が問われるもので、私には必要ないかと考えて受験はしていません。その後さらに5年使い続けているので、ゆっくりと確実に実力が伸びているかと思います。

次回はさらに韓国語を始めた経緯や、コロナ禍での挫折、語学学習を続けるマインドセット、そして語学で新たに挑戦したい目標について書いてみます。

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