ハルウララ

自転車に乗っていると半袖汗をかいてしまうくらいの陽気から、日がくれた途端にごうごうと風が吹き始めた。

この風ではらはらと散ってしまっているだろう桜を思う。
緑色の葉っぱが大半を占めているその枝に必死でしがみついていた数枚も散ってしまっているだろう。

桜は毎年飽きられる前に散っていくから賢いと知人が言っていた。
一年でほんの数週間だけぱっと咲いてさらっと散っていくのだなぁ。

春になり暖かくなって、わくわくしたと思えば、急に寒くなって肩透かしをくらったり、散っていく桜に想いを馳せたり、出会いや別れがあったり、春は何かと忙しい。

Shingo KURONO

□ ANOTHER STORY

SHINGO KURONO

machiko-machikado

JARDIN DE MUGUET

SHINGO KURONO