今、オーダーメイドは身近なモノになっています。
街ではオーダーメイドのスーツ屋が多くあり、以前のような敷居の高さはないですよね。
まだ経験したことがない方でも興味がある人はかなり多いように思います。
そんなオーダーメイドですが実際インターネットで見たりお店にいくと、フルオーダー、イージーオーダー、セミオーダー、パターンオーダー、さらにはビスポークやメイドトゥメジャーなど、どれだけ言い方があるんだって思う方もいますよね?
厳密にはいろんな差がありますが、一般の方が大きな違いを理解できる程度にかなり簡単にまとめました!
(一緒にしちゃいかん!とわかる方は目をつぶってください)
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①フルオーダー/ビスポーク
職人がハンドメイド(手縫い)
専属の職人と話し合って全てを作り上げる(Be Spoke)
都度パターン(型紙)から起こす。
仮縫いがあり完全に自分の身体に合わせて作ることができる。
所謂テーラーが作る。
②イージーオーダー/メイドトゥメジャー
マシーンメイド(ミシン縫い)
既にあるいくつかの型紙から身体に合うものを選び、それを補正し型紙を作る。
百貨店やブランドのオーダースーツなど。
③パターンオーダー/セミオーダー
マシーンメイド(ミシン縫い)
型紙は作らず袖丈や身丈の微調整など。
パーツを選んだりできる程度が多い。
量販店などでよくある。
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フルオーダーとそれ以下のオーダーメードにはかなりの差があると言われます。
オーダーメイドの入門をパターンオーダーという人もいますがそれはまた別物に思います。
袖丈や身丈の調整だけでもだいぶ印象は変わりますし、好きなパーツを選べるのも楽しいですがそれがオーダーメイドと呼ぶのかどうかは考えものですね…。
イージーオーダーやメイドトゥメジャーはかなりフルオーダーに近い物もあります。
個人的には採寸する人の腕にかなり左右されると思います。
その方がしっかりと知識があって、採寸もちゃんと出来る人であればかなり身体にあった物が出来る可能性があります。
型紙の種類が多いところほどより良いですね。
少ないと無理やり型紙を合わせることになるので形が崩れる可能性があります。
フルオーダーは完全に身体に合わせた物なので、その着用シーンや自分の身体の特徴を補うなど細かいニーズにまで対応できます。
本来のオーダーメイドはやはりフルオーダーですので是非こちらを利用したいですが、デイリーに使うので予算を考慮しながら上記との組み合わせを考えて作るのが良いですね。
注意点としてフルオーダーで安い生地を使ってしまってはフルオーダーの良さが半減、場合によってはそれ以上に価値がなくなるので良い生地を使いましょう!
折角オーダーメイドのスーツを作ったのに全然身体に合わなかったという話を聞きます。
それはイージーオーダーで知識や技術のない店員が計測したり、もしくは自分で測らないといけないネットサービスの場合だと思います。
そんな残念な結果にならないように気をつけたいですね!—————————————————————
【柳父豊(ヤナブユタカ)】
1989年大阪府生まれ。立命館大学の建築学科卒業後、内装系の上場企業で働く。2014年にお洒落賃貸不動産「R-STORE」や泊まれる本屋「BOOK AND BED Tokyo」などを手がける株式会社アールストアに入社。さらにその傍ら複業で”紳士の社交場”をコンセプトとした移動式ミュージックバー「ZIP CODE Tokyo」を共同代表として立ち上げる。2018年より「WASH&FOLD」を運営する株式会社アピッシュに入社し、現在は社長室室長として勤務する。
これで良いではなく、これが良いという審美眼を日々磨いている。座右の銘は『情熱と欲望と美学』で、ファッション・インテリア・音楽をこよなく愛する。現代の紳士“モダンジェントルマン”になるべく紳士道を追求中。
▶︎Instagram @yutaka_eye(https://www.instagram.com/yutaka_eye/)
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