夏まで待てない!浴衣はいつから着ていい?
夏日には着てOK!
急激に気温が上がって、京都ではここ数日最高気温30度という真夏日。半袖でも暑い!しかし前回の記事で書いた通り、本来の衣替えルールではまだ袷の季節… 一足早く単衣を着始めたとしても浴衣が恋しいですね。
実際のところ、25度を超える気温の日には浴衣を着てもいい、と私は考えています。本来気軽なきものであるところの浴衣なのだから、半袖を着たくなるような日にはどんどん着て良いのです。
ただし終わり際は潔く!
着始めは5月から前倒しして問題ありませんが、着納めは早めがおすすめ。季節は先取りの方が潔く美しく映ります。
残暑が厳しくても、9月中旬には単衣に衣替えを済ませましょう。
着こなしのバリエーションを増やして着倒そう!
基本となるのは【半幅帯+下駄】
最もオーソドックスな浴衣の着方は、長襦袢は着ずに半幅帯を締め、足元は素足に下駄。代表的な帯結びはリボンのような形の文庫結びです。夏祭りなどで着たことのある方はこの着方が多いはず。
帯締めをプラスして上品に
印象を変えるのに一番取り入れやすいのが帯締め。本来は帯を固定するためのものですが、アクセサリーとして締めるだけでぐぐっと、きものっぽさが増して上品に見えます。
帯留めを付ければアクセントにもなってより華やかに。
帯結びひとつで雰囲気が変わる!
リボンのような文庫結びはかわいいけれど、お嬢さんらしい雰囲気は気恥ずかしいという方は、同じ半幅帯で結び方を変えるだけでイメチェンになります。
貝ノ口や浪人結びはきりりとした印象で結び方も簡単なので、かっこいい着こなしがお好きな方におすすめ!
長襦袢を着てきもの風に
細かい柄や無地感の浴衣なら、長襦袢を着てきもの風に着ることもできます。帯は半幅帯でも、夏素材の名古屋帯でも。同じ浴衣でも大人っぽい着姿に格上げされます。長襦袢を着るときは、足袋もお忘れなく。名古屋帯なら足元も下駄より草履が似合います。
浴衣シーズンには早めの5~6月は、長襦袢を合わせてきもの風にすると違和感なく着られます。
基本として最初にご紹介した半幅帯(帯締めなし)+素足の着こなしは、浴衣らしさが最も強調される着方ではあるのですが、それゆえに「夏祭り?」という風に見えやすいんです。普段のお出掛けには小物できものらしさをプラスして、お祭りの日とは差を付けてみて。周囲からの見え方にも変化がつきますし、気分も変わるはず。
いろいろな着こなしを手に入れて、今年は浴衣を120%楽しみましょう!