ザ・ぷー初の演劇公演「PU PU LAND」を終えて
先日、3日間の公演が終わりました!出し切って燃えつきました。笑
ほとんどの時間を劇場で過ごし、毎回改善を重ねる、とても充実した3日間。
4ステージで約400名のお客様にご来場いただきました。
今回は、マチオとSONE太郎で何度も何度も脚本を書き直していました。
おそらく最終的には第20稿くらいだったんじゃないでしょうか・・・・。
気合と思い入れが詰まった舞台でした。
そして、本番2日前から会場入りし、たくさんのスタッフと一丸となって作る3日間だけの特別な空間。
照明、音響、デジタルアート、それぞれを用意するスタッフと、本番のオペレーションはまた別なスタッフだったりします。
そして、舞台監督、受付スタッフ、黒子。さらに写真、動画の撮影スタッフ。
普段のライブよりも、関わるスタッフが多く、よりチームワークが要求される現場です。
3人だけで稽古していたものに、個々に打ち合わせていたスタッフが合流し、5日間劇場に集まって仕上げていきます。
普段はほとんど、マチオ、マチコ、SONE太郎の3人だけでやっているので、大勢で大きなものを動かしていく、独特な高揚感がありました。
演劇って、なんて贅沢なメディアなんでしょう。
皆さんのおかげです!本当にありがとうございました。
お客さんと作っていく空間
作る側の思いもあれば、観る側のお客さんだっていろいろあります。
物販コーナーでサインをしながら、またはTwitterやメールで、いろいろな感想をいただきました。
そんな風に感じるんだ!そこまで深く考えてくれるとは!いろいろな発見のある、貴重な感想をいただきました。
あとは、観てからの感想ではなく、その場での反応。これがおもしろいんです!
今回の劇場、アトリエヘリコプターは昔工場だった建物を改装して劇場にしており、外観は昔工場だった時のままです。
随所に、昭和の町工場の情緒が感じられ、そこからひんやりとした階段を上って2階へ行くと、パンチカーペットを敷いた簡素な舞台と、ひな壇になった客席の並ぶ密室空間。
まずこの秘密基地間がたまらないのです。上演前からワクワクすること間違いなしです。
休日はラグジュアリーな空間で過ごしたい、という方には全くお勧めできませんが、自ら新しい楽しみを探すタイプの人には、これ以上ない空間だと思います。
毎回100人ほどのお客さんが入り、最近はお子さん連れも増えています。
我々の演目には、お客さん参加型のコーナーも多くありますし(客いじりとも言う)、参加するパートでないときも、子供は時々自由に発言していて、それが会場の全員(もちろん私達演者も)に聞こえていたりするのも、初めての楽しい経験でした。
夜の公演では「お腹すいたー!」とか、おもちゃが登場したら「あ!あれうちにもあるね!」とか、こんな人が登場したら「パンツいっちょだ!」といった具合です。
印象に残った感想はいろいろありましたが、なんだか妙に納得してしまったのが、
「演劇って夢の中に似ている、客席みんなで見る夢」
確かに!演劇ってもう何でもありのフィクション。それを映像のようにセットを作ってリアルに再現するんじゃなく、省略してすべてをお客さんの想像力で補う、という楽しみ方。
そして、それを、その日その場所に集まった人々で共有すること。
なんて幸せなんでしょう。
我々の全てを注ぎ込んで作り上げた5年ぶりの演劇公演。関わってくれたすべての人に感謝です!
次の開催はまた5年後に!?あるのか?ないのか?私たちにもわかりません。
最後に、街角マチオのセリフから「オリンピックがこれより面白いかみものだなっ!」