デザインにおける制作と修正のはなし

こんにちは、名久井咲です。
今年も既に1ヶ月が過ぎましたね。私の住んでいる地域では、今年初雪が降り、わずかですが1cm程度積りました。
今回は制作につきものの修正のはなしをしていきたいと思います。

制作と修正

制作をしていると必ずと言っていいほどに修正はつきものです。
ただ、必ずしも修正したものが完成になるとは限らず、修正前のもので納品となる場合も屡々です。

制作の修正は、飲食や建築などと違って、”手に取れる形があるものではない”というのが修正に繋がる一つの原因なのかと思います。
言われることが多いのが「見てみないと分からない」です。
これは、飲食で言えば、「食べてみないと分からない」になりますよね。建築で言えば「建物が建ってからでないと分からない」です。
例えば、「赤を緑に変更」などの修正、色一色でも全体のイメージが変わりますよね。色のイメージは好みの問題もありますが、全体のイメージやコンセプト、目線の流れを考えて配色は作られています。
なので、一人の人の好みや、見てみたい、という意見での変更というのはコンセプトからずれる場合が多いのです。

デザインは何においても流行りというのがあるので、今旬な良いデザインなのか、先々長く使うデザインなのか、それも大きく変わっていきます。
ただ、流行りを知らない人から見ると、何が良いのか分からない、なんてこともあったりしますよね。
グリーチエフェクトなんかは、人によってはエラーか何かと思う方もいるようです。エフェクトの元ネタとしては合っているのですが、ダメージジーンズを見てどう思うかとも似ていますね。

一番困る、修正という名の変更

修正というのは、今あるものを改善していく作業だと思うのですが、中には「猫を描いて」という依頼をしてきた方が、最終的には「トトロにしてください」ということがあったときです。

全く違うものなので、新規の発注となる、ということを理解していない方って意外と一定数います。また、著作権という概念を知らない方も一定数いますよね。
オリジナルで猫を描いて商用利用しても自由ですが、既にキャラクター化されているトトロを描いては商用利用してはアウトです。
制作側としても、そういったことが責任問題があるため、引受られません。

さいごに

完成形が決まってから制作作業をしているにも関わらず、最終的な修正でやってくる完成形が違うと、制作手順やアプリが変わってくるので、依頼者側は大した修正を依頼していないつもりでも、制作側としては作り直しに近くなることも屡々です。

そういったことを減らすための打ち合わせだということもご理解していただけるように、今後もより一層努力して仕事を勧めていきたいなと思います。

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名久井 咲
1988年生まれ。東京を中心に活動するフリーランスデザイナー。
主な活動内容はプロジェクションマッピングやレーザーマッピングによる空間演出と、グラフィックデザイン、Web制作、映像制作。
ウサギやネコのほんわかとしたキャラクターのLINEタンプやグッズも販売。

プロジェクションマッピング : www.nakuisaki.info
LINEスタンプ : https://store.line.me/stickershop/author/1662
オリジナルグッズ: https://sakinakui.fanbox.cc/shop
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