メンタルヘルスを守るために心がけていること

こんにちは! ケルト音楽専門の楽器店「ケルトの笛屋さん」を経営している、フルート奏者のhataoです。この連載では私のようなスモールビジネスの経営に興味のある方に向けて、私の経験やアイデアを発信しています。

スモールビジネスは会計に全員で参加

3月、個人事業主として最後の確定申告を終えました。私は経営者なのに算数がとても苦手で、毎年確定申告の時期は気が重いのですが、今年はとてもラクでした。

ひとつは、昨年9月に法人登記をしたので、個人事業としては1月から8月の期間となり、例年より短く済んだこと。もうひとつは、クラウド会計サービス freeeを使ってスタッフ4名全員が会計に参加し、自分の経費を各自で付けるという習慣を作ったことです。それまではほぼ全てを一人で行っていたので、年々作業料が増えるばかりでしたが、全員で分担することで私の作業量は随分と減りました。

申告はいつも税理士に依頼していますが、これまでは決まった税理士がおらず、ネットで探して依頼しては、結果がイマイチで翌年また変える、ということを繰り返していました。例えば会計に関する質問をしてもはぐらかされたり、期待している節税アドバイスをもらえなかったり、契約内容である申告代行以上のことは関わらないという姿勢の方が多かったように思います。

今年は会社のある和歌山県の税理士に初めて依頼したのですが、とても丁寧に対応していただき満足だったので、初めて顧問契約を結ぶことにしました。会計面の強化が課題だったので、会計一期目から良いスタートとなりそうです。

さて、これまで2回に渡って非常事態への備えや健康維持など、「ビジネスを守る」ことについて連載をしていました。今回は、身体の健康と同じくらい大切な心の健康について私の考えをシェアします。

  • 身体と心の健康はどちらも大事

人生に一番大切なものは健康だと考えて、健康について学び、実践しています。前回も書いたとおり、健康であることは経済的にもメリットが大きいので、経営者や個人事業主は事業と同じくらい積極的に健康増進に取り組むべきです。

「心身の健康」と言うように身体と心は関わっていて、どちらかの健康を損なうと、もう片方も崩れます。私は怪我も病気もせず身体がとても丈夫ですが、心が弱い人間だと自覚しているので、特に心の健康には気を遣っています。身体が健康でも心を病んでいては人生を楽しむことができず、ひいては身体を病むことにもつながるからです。周りで精神疾患になった人を何人も見て、それがどんなに辛いかも少しは理解しています。また精神疾患は仕事ができなくなったり人間関係を損ねたりと、キャリア人生にも大きな影響を及ぼします。

やはり基本は「食事・睡眠・運動」

良い心の状態を保つのに最も効果があるのは飲食・睡眠・運動を改善することに尽きます。

飲食に関しては、「メンタルに良い食品」というものがあります。これについて私は専門的な立場ではないので、興味がある方はご自身で調べてみてください。サプリも良いでしょう。

また、アルコールとの付き合い方を上手にコントロールすることも重要です。お酒は美味しく楽しいものですが、コントロールを失うとメンタルの健康に悪影響を及ぼす場合があります。

次に睡眠ですが、睡眠不足はメンタル不調の原因になるので、どんなに忙しくても7時間睡眠を厳守しています。質の良い睡眠は仕事の効率アップにつながり、また睡眠と貯金額に相関関係があるというデータもあります。

https://www.riskmonster.co.jp/mailmagazine/post-8861/
「お金が貯まる人のライフスタイルアンケート」調査」

そして運動も健康には欠かせません。私は運動が苦手だったのですが、毎朝起きてすぐにラジオ体操から10分のエアロビ 、そして 20分程度の散歩を習慣にしており、朝から気分爽快になり、一日のリズムづくりに役立っています。

また今年から夕方に20分の筋トレを習慣にしています。筋トレはしんどいのですが、終わってみると頭がスッキリするのを感じています。忙しい日でも郵便局に行くついでに5000歩を歩くなど、なるべく運動をするようにしています。

今メンタル不調を抱えている人は、ほんの少しで良いので体調を整えるように習慣から変えてみてはいかがでしょうか。うつは精神の病ですが実際に身体の不快感も伴うので、逆に身体を快適に整えると気分も良くなるはずです。

  • メンタルヘルスについて学ぶ

何事も知識を付けることで行動が変わります。例えば「睡眠不足や昼夜逆転がメンタルヘルスに悪い」ということを知らなければ、夜型で睡眠不足の生活スタイルをずっと続けてしまい、気づけば健康を損ねていた、ということにもなりかねません。

最近は精神科医がYouTubeでたくさん情報発信しているので、毎日のように話を聞いて参考にしています。私がよく見ているチャンネルはこちらです。みなさんのおすすめがあったら教えてください。

早稲田メンタルクリニックの「精神科医がこころの病気を解説するCh」
https://youtu.be/by6YXdRXZMI

精神科医・樺沢紫苑
https://youtube.com/user/webshinmaster

大愚和尚の一問一答
https://youtube.com/c/taiguch

  • 自分を苦しめる傾向を理解する

誰しも、失恋や受験、仕事のプレッシャーや金銭問題などで精神的に追い詰められることはあるでしょう。そんな時メンタルヘルスを病む前に、対策を打って予防することは可能です。

自分の場合、仕事が多忙すぎる時に精神の状態が悪くなることが多いため、なるべく予定を詰め込まないように心がけています。

また、気分が落ち込むお決まりのパターンもあるはずです。

自分の場合は完璧主義(不完全な自分を責める)、人との比較(劣等感を刺激される)、過去の失敗にくよくよする(変えられないことに思いやむ)という3点だと自覚しています。それらに陥らないように、その手前で思考や行動をストップするように心がけています。

  • ネットやSNSを制限する

  • 最近はSNSがメンタルに悪いことに気づき、人の発信をなるべく見ないようにしています。私は音楽家の知人が多いので、自分が音楽家として活躍できていないときに人の活躍や賞賛を見ると苦しい気持ちになります。でも音楽なんて比べたり競ったりするものではないのです。活躍のあり方、幸せのあり方は人それぞれです。頭では理解しているのですけれど、心の癖を治すのはなかなか難しいものです。ですから、SNSから物理的に遠ざかるのです。

ニュースもメンタルによくありません。犯罪や事故などのニュースを知っても、起きてしまったことについて自分ではどうしようもありません。それでも人がニュースを欲するのは、悪いことを見聞きすることで危機意識が喚起されて脳が興奮する(アドレナリンが出る)のを楽しんでいるのではないでしょうか。つまり実はニュースをエンタメとして消費しているのです。

今は時期的に戦争に関するニュースが多いのですが、破壊された街やミサイルの閃光を見て、銃撃や爆音を聴いていては確実にメンタルを壊されると思います。もちろん国際情勢に関心を持つことは大切ですが、健康を守り平穏な日常生活を続けることのほうが、私達にはより重要だと考えています。

  • 好きな気晴らしを持つ

少し疲れたな、心がしんどいな、と感じたら休みましょう。今日中にやらなくてはいけないことがあっても、無理して残業せず帰って翌日に早起きしてするか、リスケジュールできないか考えてみましょう。とにかく無理をすることは仕事の効率や質の上でもよくありません。

心が疲れた時には気晴らしをして回復しましょう。

例えば人と会って話すと気分が楽になることがあります。親でも恋人でも、中身の無い雑談でも良いので、話すことは気分転換になります。仕事以外で利害や立場の上下がない趣味の友人がいれば良いですね。そういう付き合いがなければ、黙々と散歩する、温泉やサウナに入るのも効果的です。悩みごとがあると延々と考えてしまいますから、考えられないような環境に身を投じることも良いです。熱中できる趣味があるのなら、1時間でもすると、気分がよくなります。瞑想も良いと聞きますが、自分は下手ですぐに集中が途切れてしまいます…。

とにかく、気分がすぐれないからと昼まで寝ていたり、泥酔するまで一人で酒を飲んだり、体を動かさずに深夜まで漫画やゲーム、というのはメンタルに大変よろしくないでしょう。

以上、私がメンタルヘルスを守るために心がけていることをお伝えしました。皆さんのメンタルヘルスの向上に少しでもお役に立てれば幸いです。それではまた次回の連載でお会いしましょう!

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