SHINGO KURONO

1985年生まれ。2006年フランスへ渡りデザインを学ぶ。帰国後国内のデザイン事務所で経験を積み、2015年独立、デザインプロジェクト humar.(ユーモア) に参加。プロダクト、グラフィック、WEBデザインなどジャンルレスにデザイン活動をしている。作る側とそれを使う側の新しいコミュニケーションを模索するTHE HOTEL LINKSや、お茶ブランドTheThéを運営。 http://www.shingokurono.com http://humar.co http://www.thehotellinks.co http://the2.co

半透明の膜のようなもの

6月27日 火曜日
予報では雨だったが朝には上がり梅雨らしい湿気にまみれた気候

学生と話していると、自分がその立場だったころのことをよく思い出す。
思い出すというか、自分がそうであった時の記憶を土の中のジャガイモを手探りで探すように掘り起こして、こういう事が聞きたかった、とかあの話はためになったということを探している。

デザインというのは何か得体の知れないものであり、薄く半透明なシートのようなものに包まれた世界だと思っていた。

そこからその半透明の薄いシートは年々透明になっていき、そんな膜は初めからなかったのだと気づいた。

風が吹けば桶屋が儲かるように、すべての世界はずっとずっとなんの膜もなく繋がっている。

Shingo KURONO