こんにちは、菊水酒造です!
連日の暑さがこたえますね。
みなさんはどのように涼をとっていますでしょうか。
涼をとる方法は様々ありますが、日本酒メーカーの菊水としては
ぜひ日本酒で涼を感じていただきたい!
日本酒は、その温度により味わいが大きく変化するのがおもしろいところ。
日本酒、そして酒器について豊富な知識を持ち、酒番(さけばん)として、さまざまな店舗やイベントなどで料理とお酒、お酒と器の美しいマリアージュを届ける多田正樹さんはこうおっしゃいます。
温度帯や酒器、そして合わせる料理を試していくことで今まで知らなかった日本酒のおいしさを発見できるはずですし、そんな時間こそ心が豊かになる暮らしのワンシーンなのだと思うのです。
暑さが厳しい今、ぜひお試しいただきたいのが冷酒。
(似た呼び方に「冷や」がありますが、こちらは常温の日本酒をさします。一方「冷酒」は冷やした日本酒をさします。)
冷酒の温度は5~15℃ほど。わざわざ温度をはからなくても簡単に「冷酒」の温度に調整する方法があります。
冷酒の温度帯にするには…冷蔵庫から出して室温で10分待つだけ!
覚えておくと気軽に温度調整できますね。
味わいはまた酒器によっても変わります。
多田さんに冷酒の魅力を引き出す酒器選びをしていただいた一例をお伝えしますね。
今回、冷酒で愉しむのは、純米大吟醸のヴィンテージ日本酒『蔵光ヴィンテージ(2017BY)』。
この日本酒の持つ和三盆的な甘みを最大限に引き出し、それを積極的に味わう方法として、酒器には、同じく新潟県の村上地域の伝統的工芸品である村上木彫堆朱のぐい呑をチョイス。
この酒器について多田さんからはこのようなコメントが。
このお酒の上品な甘みと凝縮感をダイレクトに感じていただくためには、輪なりの形状でやや厚い口作りの漆器が最適です。舌先で感じた甘みはゆっくりと奥に流れていきます。独特の朱色は見た目にも美しく、大切な日にふさわしい特別感があります。
酒器の、形状や素材、色、すべてが味わいにつながるのですね。
ときには日本酒で涼を味わうのもおすすめです。
多田さんが語る「酒器や温度で日本酒を愉しむ」
https://kikusui-kamosudemitasu.com/magazines/po0hysqdmklj/
『蔵光ヴィンテージ(2017BY)』
https://kikusui-kamosudemitasu.com/lp/kuramitsu2017/
*村上木彫堆朱 朱器 ぐい呑み「水引」*
製造元:村上堆朱事業協同組合
村上堆朱とは:
新潟県村上市で作られる「村上木彫堆朱」は、江戸時代に武士の手によって始められ、藩主の奨励もあって、やがて町民にも広まり盛んになりました。
堆朱の「堆」は、重ねるという意味があり、村上木彫堆朱は朴(ほお)・栃(とち)・桂(かつら)などの木地に繊細な彫刻を施し、そこに天然の漆のみを使って何回も塗り重ねて仕上げる独特の技法の漆器です。
繊細な彫りに漆が流れこんで埋まらないように、堅めの漆を用いることと、上塗り後に艶消しという工程を行うことが村上木彫堆朱の特長です。そのため、使い込むほどに艶が増して、大変丈夫な漆器となっております。[村上堆朱事業協同組合サイトより引用]