自己紹介に「お酒好き」という属性を外せない人生を送っているのですが、そうお伝えするとたいてい「なんのお酒を飲むんですか?」と聞いていただきます。
この質問に答えるのが、いつもちょっと恥ずかしい。
なにしろ雑食系酒飲みなので「なんでも飲みます」と答えるのだけれど、そうするとどうしたって「酒豪感にガサツなイメージを添えて」みたいになるのです。
(唯一苦手だった紹興酒も、ライムを絞るという手を知って克服済み)
日常的にはビールをベースに飲み進めるのですが、その途中で日本酒に手を出す時はいつも特別な必死さがともないます。
「今食べたこのつまみには!この口中のこれには!日本酒を!!」
と、どうしても日本酒を頼まざるをえないものを食べた時がその必死タイミング。
伸ばした手が震えるくらいの必死さで求めるので、その迫力に押された同席者が素早くドリンクメニューを渡してくれるのです。
一緒に飲んでくれるみんな、いつも本当にありがとう。
それくらい「日本酒じゃないとダメ」な取り合わせの引力は凄まじく、日本酒でしか作り出せない食体験はとても魅力的です。
このメディアを運営されている菊水酒造さまの日本酒「無冠帝」は、キレの良さの向こうにふと旨みを感じる、酸味控えめの上品なお酒。
スタイリッシュな瓶が体現しているような味わいなのですが、今回はこちらに合わせたおつまみを2品作ってみました。
■生しらすと茗荷のブルスケッタ
・材料(2人分)
生しらす 50g
茗荷 1/2本
おろし生姜 2g
オリーブオイル 3g
レモン汁 4g
塩 少々
マフィン 1個
おろしニンニク 適量
◀Let’s cook!
①茗荷をななめの千切りにし、生しらすとおろし生姜、オリーブオイル、レモン汁、塩と和える。
②マフィンを2つ割りにして焼き、中面におろしニンニクを塗る。
③マフィンに生しらすを和えたものをのせる。
*生しらすではなく、釜揚げしらすでもおいしくできます。
■きゅうりとフェタチーズ、パクチーのマリネでサーモンカルパッチョ
・材料(2人分)
スモークサーモン 40g
きゅうり 1/3本
パクチー 3g
フェタチーズ 10g
ナンプラー 2g
レモン汁 1g
◀Let’s cook!
①パクチーは葉と茎にざっと分けて茎を刻む。きゅうりを小さめの角切りにする。
②切ったパクチーの茎ときゅうり、ナンプラー、レモン汁を混ぜる。
③スモークサーモンを一口大に切ってを皿に盛り、混ぜたパクチーときゅうり、フェタチーズ、パクチーの葉をのせる。
*無冠帝には、強い風味のチーズが合う印象。
フェタチーズの代わりに用意するなら、モッツァレラやクリームチーズよりカマンベールの方が合いそうです。
【使いまわせる料理ポイント】
・ナンプラーは出汁醤油のように使える万能調味料。臭みが気になる時は、レモンやライムなど柑橘類の酸味を合わせるとよいです。
日本酒アレンジ初体験
実は、サーモンに合わせてみたのは無冠帝のライムソーダアレンジ。
氷を入れたグラスに無冠帝を注ぎ、ライムを絞ってその実もイン。そこに炭酸水を入れただけの簡単アレンジなのですが、これがなかなかよかった。
無冠帝自体の酸味が控えめなので柑橘類の酸味を加えることでフレッシュさが増し、暑い日にぐいっと飲みたいようなアレンジになりました。
レモンも試しましたが、ライムの方がその青みが無冠帝によく合っていてお気に入り。
隙あらばお酒好きを公言しているのに、実は日本酒アレンジをしたことがなかった。なんたる不覚。
これを機に、他にもいろいろ試してみようと思います。
日々の食卓に日本酒を
お酒を嗜む方でも、日本酒を日常的に飲むという方はそう多くないのでは?
ビールやサワー、ワインなどの方がなじみ深いのではないかと思います。
でも、冒頭で熱弁したような「日本酒でしか味わえない食体験」って絶対にあるので(私見にして断言)、ドリンク選びの選択肢にぜひ入れておいて欲しいです。
今回合わせた無冠帝の飲みやすさは日本酒へのハードルを低くしてくれていると、お酒好きを勝手に代表して菊水酒造さまに感謝申し上げます。