コンビニエンスストア

坂をあがったところに、コンビニエンスストアがある。坂を早歩きで、電話しながら歩いてきた僕は、無性にアイスコーヒーが飲みたくなって、駆け込んだ。

税込164円。
財布を確認しても、4円ないなぁと思いながら、200円を差し出す。
「じゃあ60円お返し。4円おまけね。」
近所の駄菓子屋みたい。
帳簿大丈夫なのかな、とか余計なお世話なことを考えてしまうけれど、なんか嬉しかった。
想定を超えたものというか、そういうもの。
それはきっと周りの環境、東京の真ん中のコンビニエンスストア、完全にマニュアルにもとづいているだろうという環境に影響されていて、その中で、こっちの想定を交わすおまけの4円、アルミニウム4つがとても感動的なことになることもあるかもしれない。

Shingo Kurono

□ ANOTHER STORY

SHINGO KURONO

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