三味線を奏で聴かせた日本酒、純米大吟醸『史水(ふみすい)』が遂に完成した。
BREWの連載でも、この史佳SAKE PROJECTの取り組みを詳細にお伝えしてきたので、
まだ読まれていない方は、さかのぼってバックナンバーをご覧いただきたい。
さて、『史水』の完成発表会が、4月7日にYouTubeで生配信された。
スペシャルゲストに菊水酒造髙澤大介社長をお招きし、大いに盛り上がり、最後はグダグダ配信になった(笑)。
非常に面白かったという意見を多々頂いた。
普段見ることのないプライベート感たっぷりの会話や雰囲気が良かったのだろう。
爆弾発言もありヒヤヒヤしたが、とても楽しい配信になったので、ぜひ配信アーカイブをご覧いただきたい。
配信では、当日までベールに包まれていた、『史水』のボトルが初公開された。
いよいよ開封の瞬間である。
白いベールを脱ぐと、黒いマットのボトルが、シンプルでありながら存在感を放っていた。
私が特別な想いを込めてデザインした「史水」の筆文字が、中央に白く浮かび上がっている。
躍動的でありながら繊細なその墨跡は、史佳三味線の音そのものを表現している。
一年間の取り組みを思い出すと、胸に込み上げるものがあった。
色々な想いを巡らしながら、『史水』を注いだ。
米の香りがほんのりと広がり、味わいはしっかりとした芯のある辛口。
後に続く余韻も程よい。
辛口ではあるものの優しい丸みのある風味で、史佳三味線の音色に重なる味わいである。
お寿司と合わせると、マグロの甘みと『史水』の味わいが絶妙に調和していた。
まさに至福の時である。
杯がどんどん進む。
旨い。
髙澤社長も何度も言葉にした、そういう意味での”危険”な酒が完成した。
酔いがかなりまわってきたところで、髙澤社長から一言、
「この『史水』をイメージした一曲を三味線でお願いしたい!!」
かなりの無茶振りである。
私にとって、一瞬にして酔いが冷めるようなとんでもない振りであるが、
こういうシナリオにない配信はとにかく盛り上がる。
かなり酔っている状態で、三味線を手に取る。
基本的にお酒を飲んだら三味線を演奏することはないので、前代未聞のパフォーマンスである。
ほろ酔い三味線とでも言おうか、普段の竹を割ったような演奏とは一味違い、リラックスした演奏が出来たようだ。
お酒を飲んでも意外と弾けるものだなぁと、自分の中でも新しい発見があった。
この史佳SAKE PROJECTは、一年間に渡って史佳の三味線を聴かせた日本酒を造るというものであったが、
その価値は金銭には換算できないものだと思っている。
間違いなく、深い部分まで日本文化を体現している味わいに仕上がったと自信を持っている。
限定500本の『史水』は、ぜひ手に入れていただきたい。
『史水』が、お客様の手元に届き、飲んで楽しんでいただいた時点で、このプロジェクトは完結する。
その日の疲れを癒す一杯として、人々の生活に寄り添い、家族や恋人、一人でじっくりと楽しむ人、
それぞれの人生のワンシーンに、『史水』が共にあることを願っている。
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【史水(ふみすい)】
製法区分:純米大吟醸(精米歩合40%)
原料米:新潟県産米100%
容量:720ml
価格:8,800円(税込)
本数:500本限定
※史佳デザインオリジナルラベル、シリアル№・直筆サイン入り
※オリジナルクリアカートン
※購入者限定配信の動画特典あり
発売日:2023年4月23日(日)18:00~
販売方法:WEB限定 ※KAYOIGURAのみ
※4月23日(日)りゅーとぴあ コンサートホール公演
「史佳津軽三味線 ~華麗なる究極バトルセッション~」の会場にて
先行受注を行います。
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