未知の楽器との出会い #69

そろそろダウンが着たい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

わたくしマチコは、この夏、8月に2週間のキャンピングカーの旅に出たため、7月と9月は仕事が5割り増しに!! それはそれで楽しい毎日、気が付けば10月が終わろうとしています。

夏は旅行のことや発表会のことをこの連載に書いていましたが、ちょっと変わったお仕事もいくつかさせていただいたのです!

書きたいことが止まらないおもしろトピックばかりなので、ちょっと振り返ってご紹介させてください。

ジョン・ケージから頂いたご縁!?

8月末に開催された、落合陽一×日本フィル プロジェクトVOL.6 《遍在する音楽会》
プレイベント「カラヤン広場のミュージサーカス」に参加させていただきました。
本編とは別に、サントリーホール前のカラヤン広場でのプレイベントです。
演目はジョン・ケージ「ミュージサーカス」。
ランダムに配置された演奏者がランダムに演奏するというもの。
コンサート前のワクワクした空気の中、演奏者がそれぞれの持ち場で、演奏したりしなかったりします。

当日、打ち合わせの時刻になると落合陽一さんが商店街などでよく見るくじ引き?通称「ガラガラ」を持って登場、出演者が1回ずつ回して、本当に当日、その場で演奏順を決めるという偶然性を重視した演目でした。
今回初めて知った楽器もあり、まだまだ知らないすばらしい楽器があるものだなあと感動を覚えました。

セルパン !?

今回初めて知った楽器、1つめは、セルパン
もうこれはビジュアルを見ていただくしかありません。

ちょっと変わった形状の楽器なのですが、奏者の橋本晋哉さんはいつも手にしている楽器が体になじんでいるというか、楽器と一体化しているように見えました。
何にも似ていない、しかし見た目のイメージ通りの音がするステキな楽器でした!
あまり音が大きくないので、自分が弾かない時間に至近距離で堪能してきました。
贅沢~!!
実はこの日は、カラヤン広場のミュージサーカスの出演者は皆同じ控室で、いろいろお話させていただき、リハーサルと本番の間も、終演後もとっても楽しかったのです。
セルパンは何の素材で出来ているんですか?と聞いてみたところ、木製とのこと。
・・・木!?
木でこれを成形し、セルパンを作る職人さんのことも気になってきてしまいます。

まだまだあります、知らない楽器!

お次は、ツィンバロン
チェンバロのような小ぶりな台と脚があるけれど鍵盤は無し、弦をバチ(?)で叩く楽器です。
何とも繊細で美しい音!

  弦をたたく細い音、演奏動作も演奏の一部とも言えるような、リズム感や強弱を感じることができるのです。これはぜひホールで聴きたい!!
そして、知ってはいたけれどこんなに近くで観たことはない!というのが笙。
この日ご一緒した中村華子さんは、とってもお綺麗な方なのですが、演奏中はお顔が一切見えない!
(正面から見た場合)笙は横からがベストアングルだと知りました。
その他、みなさん動画を貼って紹介したいくらいなのですが、リンクだけ貼っておきますので、
気になった方はリンク先へ行ってみて下さい。

楽器自体は知ってはいたけれど、演奏も見たことがあるけれど、改めて皆さんすばらしいアーティストばかり!

アマルジャルガル・ドルギオン(⾺頭琴・ホーミー)
巨⼤クロネコ(クロネコヤマト)
NPO法⼈⽇本インドネシア・バリ教育⽂化協会(JIBECA)(ガムラン)
マイケル ʻマニッシュʼ ロビンソン(スティールパン)

自分も含め、ニッチな楽器ばかりで共演できることってそうそう無いことだと思います。

またどこかでお会いできますように!

□ ANOTHER STORY

スズキリ

SHINGO KURONO

Saki Nakui

Naoya Hanaoka