北海道の食を巡る 取材旅 vol.4【山わさび】

こんにちは。
発酵文化研究所です。

北海道シリーズでは海の幸がメインとなり、
vol.1~3と掲載させていただきましたが、
ここで山の幸である「山わさび」をご紹介したいと思います。

帯広に滞在した時、ホテルの朝食で出会い感動。

大ファンになり、その魅力に取りつかれたように、
何件ものスーパーを探し回り、
棚にあった山わさびを全て購入し、帰路に着いたくらいです。

恐らく「山わさび」ってなに?
という方も多くいらっしゃるのではないかと思いますので、
最後まで、ご覧いただければ幸いです。


①山わさびとは

「山わさび」日本の主な産地は北海道だそうです。
旬は、これからの寒い時期。
12月~3月と言われています。

「わさび」のように水辺での栽培ではなく、
山の土で栽培されるのが一般的なようです。

比較的、生命力が強いと言われているそうですが、
原産地でもある北欧や東ヨーロッパなどのように、
冷涼な環境での生育が最適とされているとのことです。


「わさび」と違い、
木の根っこのような見た目で中は真っ白です。
すりおろしてみても白く、
身近なわさびより水分量も少ないように感じます。

大きいものはカットして小分けにし、
ラップで包み、保存袋に入れて冷凍保存しています。
凍ったままの状態で使う分だけ、すりおろしていますが、
約1ケ月を経過しても、香りや辛みを楽しめています。

意外でしたが、
チューブわさびや粉わさびの辛み要素として使われているようで、
製品の裏を見てみると記載があり、
知らないだけで身近に存在してくれていました。

外国ではホースラディッシュと呼ばれているので、
もしかすると、身近な方も多くいらっしゃるかもしれません。

②山わさびに期待できること

こう見えて、ビタミンとミネラルが豊富に含まれます。

消化をサポートするビタミンB群も含まれるので、
代謝促進にも効果を発揮してくれそうですし、
カリウムも含まれるので塩分の排出効果も期待できます。

また、抗菌や殺菌作用、消化促進効果、
血液をサラサラにする効果も期待できるなど、
美容と健康に嬉しい効果が盛りだくさん。

これまで知らずに過ごしてきたことを後悔しますが、
このタイミングで出会えたことには、それ以上に感謝(*^^*)
これからは、どんどん取り入れていきます!

③山わさびの楽しみ方

すりおろした山わさびは、
お肉やお魚などの薬味としていただくのが一般的です。

北海道滞在時、寿司ネタとして、
「山わさび」があったのでいただいてみましたが、
とても贅沢な楽しみ方だなと思いつつも、
鼻の奥に抜ける感覚は、なんとも言えないもの。
もう一つ・・・と手が伸びてしまう病みつきの美味しさです。

中でも、私の一番の手軽な楽しみ方は、
微生物の力を借りて仕上がった鰹節と一緒にいただくこと。

【過去掲載】
日本各地の発酵食品 vol.1鰹節、魚醤
https://brew-by.com/18591

炊き立てのご飯に本枯節の鰹節を乗せ、
すりたての山わさびをお好みで。
醤油麹や醤油をちょっと垂らせばご馳走です。

北海道から帰ってから、
毎日のようにいただいた朝ご飯です。

その他にも醤油麹に山わさびをたっぷりすりおろします。
醤油漬けとは、また違う発酵による旨味と辛みが相まって、
どんな食材とでも一緒にいただきたくなるほど。

麺類との相性は、もちろんのこと、
納豆やおにぎりの具としても美味しくいただけるので、
いつの間にか、発酵文化研究所での常備菜になってしまいました。


甘味の強いイカとの相性も抜群。
北海道でしか味わえないご馳走でした。

北海道に行かれた際は、ぜひお楽しみください(*^-^*)

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