せめて食材で秋を感じたい。 ー秋茄子レシピ3品ー

ひとつのことに手と頭を使っている期間、それ以外のことにほぼ脳みそを使えない性分だと気づいたのはここ最近。

自分のごはんのこともままならず、それを気にすることもしないまま、やっとひと段落ついてみたら、秋というには寒い気温になっていてびっくりしております。
(と言いつつ、これを書いている日は最高気温が夏日だという訳の分からない天候だけど。)

あまりにも存在感無く過ぎそうな秋に、せっかくつけたひと段落に報いて、こっちから輪郭をつけてやろうじゃあないか、と、秋食材の代表格「茄子」を使って、こんな3品を。

 

■茄子のミントマリネ

・材料(1人分)
茄子(小) 1本
塩 2つまみ
ミント(葉) 好きなだけ
オリーブオイル 小さじ1/2
カッテージチーズ 好きなだけ
オリーブオイル(仕上げ用) 適量

◀Let’s cook!

①茄子を3㎜厚の輪切りにし、塩をまぶしておく
②茄子の水分が出てきたらぎゅっと絞り、適当にちぎったミントの葉とオリーブオイルで和える
③皿に盛り、カッテージチーズを散らして、オリーブオイルをまわしかける

 

茄子にミントって合いそうだなーと調べてみたら、ミントはシソ科なんだそうで。
そりゃ合うはずだわ。ちょっと夏っぽいひと皿になってしまったけど、いい組み合わせでした。

 

■焼き茄子のアンチョビクリームソース

・材料(1人分)
茄子 2本
塩 ひとつまみ
オリーブオイル 大さじ1/2

【ソース】
クリームチーズ 15g
牛乳 大さじ1/2
アンチョビ 1g
塩 少々
おろしにんにく ほんの少し

塩 少々
パプリカパウダー

◀Let’s cook!

①茄子のガクを、包丁で1周ぐるりと切り込みを入れて切り落とす。縦半分に切り、断面に塩をふっておく
②茄子から水分が出たら、オイルをひいたフライパンに皮を下に入れて中火を着ける。炒まる音がしてきたら弱火にして蓋をする。焼き色がついたら返し、再び蓋をして焼く
③クリームチーズを耐熱皿に入れてラップをかけ、600wのレンジで10秒加熱する。ソースの他の材料を加え、アンチョビをつぶすようにホイッパーでよく混ぜる
④茄子がやわらかくなったら皿に盛って塩を振り、ソースをかけてパプリカパウダーを振る

 

私的定番のトルコっぽいひと皿。プレーンヨーグルトで作るのが通常のソースだけど、手持ちのチーズ&牛乳で作ってみたら、秋冬っぽい重さも出て、これはこれでいいな。
ヨーグルトで作る場合は、+レモン汁で酸味を加えてください。

 

■茄子のナツメグトマトチーズ焼き

・材料(1人分)
茄子 1本
塩(下ごしらえ用) ひとつまみ
オリーブオイル 大さじ1/2
きのこ(できれば2種) (合わせて)20g
豚ひき肉 50g
トマト 1/2個
白ワイン 大さじ1
塩 ひとつまみ
ナツメグパウダー 少々
牛乳 50ml
シュレッドチーズ 30g~おこのみで

◀Let’s cook!

①茄子とトマトを小さめの乱切りに、きのこは食べやすい大きさに切る。茄子に塩を振っておく。耐熱皿に、オイル(分量外)を塗る
②フライパンにオイルをひき、茄子ときのこを入れて中火で炒める。しんなりしてきたら、ひき肉とトマトを加えてさっと炒め、ワインと塩を加える。ワインを沸かしてアルコールを飛ばす。牛乳とナツメグパウダーを入れて、混ぜながら水分が半分くらいになるまで煮詰める
③耐熱皿に盛ってチーズをかけ、トースターで色よく焼く

 

グラタンが食べたいけど、ホワイトソースを作るのが面倒だなぁと、フィリングに牛乳でミルキーさを加えたチーズ焼きに。
ナツメグでグラタンっぽさを感じつつ、ホワイトソースよりも軽い食べ心地で、作戦成功でした。

 

茄子に共通している下ごしらえが、「塩をふっておく」です。
これは、スポンジ状の実がオイルを吸い過ぎるのを防ぐために、茄子自身の水分を引き出してガードしようと考えた方法。
気軽なこの方法に気付いてからは、茄子をオイルで調理する場合に毎回している下ごしらえです。

 

年々、あまりにもはかなくふわっと過ぎ去るようになっている気がする秋。
せっかく収穫の秋なのにな、もったいない。
冬が来る前に、せめて食材でしっかり感じておきたいと思います。

 

 

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