lulun

デザイン・イラスト・時々文章。ものづくりが大好きなパラレルワーカーです。医療系スタートアップに勤めています。Twitter:https://twitter.com/lulun_ADHD ポートフォリオ :http://lulun.online

難しいことをわかりやすく伝える「イラスト」の力

こんにちは!
デザイナー・イラストレーターのるるんです。

9月に初めて寄稿させていただいてから、今回で5本目になります。
これまでの投稿はこちら。

1本目:パラレルワークで自分の可能性を広げる(自己紹介)
2本目:パラレルワーカーの働き方と注意すべきポイント
3本目:パラレルワーカーが仕事を選ぶための判断基準の作り方
4本目:リモートワーカーにとって椅子は投資である

4本目をのぞいて、すべてパラレルワークに関する内容でした。

まだまだパラレルワークについて書きたいこともありますが、そろそろ実際の仕事の話もしたい!ということで、今回はイラストに焦点を当てて書いていきます。

医療系の企業に勤めてわかった、イラストの重要性

私は医療系のスタートアップである「ネクストイノベーション株式会社」(以下ネクイノ)に勤めています。
そして、アプリ上で診察→ピルを処方、配送する女性向けのサービス「スマルナ」のデザイナー・イラストレーターとして働いています。

昨年2019年の10月に入社したため、ちょうど1年を迎えたところです。

私はデザイナーとして入社しましたが、入ってみるとデザインスキルよりも重宝されたのがイラストのスキルでした。(入社当時はイラストレーターがいませんでした)

デザインの業務もそこそこに、SNSで漫画を描いたり、バナーなどの広告や薬の説明書にもイラストを描いたり。

想像以上にイラストを求められることに最初はとてもびっくりしました。

これまで社内で描いたイラストの一部をご紹介します。

中用量ピルチェックリスト

【受験生向けに描いた生理日移動の漫画とチェックリスト】
スマルナでは低用量ピル・中用量ピル・アフターピルの3種類のピルを扱っています。
受験日に生理が重なるとどうしても不安・不調に悩まされる学生さんが多いことから、生理日を移動する「中用量ピル」を勧める漫画を描きました。
漫画形式かつキャラクターを登場させることで、親しみやすさも生まれます

 

スマルナ

【サービスサイトのイラスト】
サービスサイトには、そのサービスをどのように使用するのか、ステップ形式で紹介する項目が入っていることが多いです。
そして、そこでは大抵写真やイラストが用いられます。
最近はイラストで紹介しているサイトが多く、スマルナでもわかりやすいシンプルなイラストで説明しています
スマルナ:サービスサイト

 

はじめてガイド

【低用量ピルの説明書】
ピルが届いた後、ユーザーさんが正しくピルを服用できるように作った「はじめてガイド」には、説明+挿絵の役割としてイラストが入っています。
正確性を求められるイラストはデフォルメしつつも正しい形状を保ち、それ以外の人物は比較的ゆるいタッチで描いています

 

ピリオドノート モヤモヤカード

【.Lαβ(ピリオドラボ)イベントグッズ】
「自分の生理について知ろう」をテーマに、チャートや症状の書かれたカードを選ぶことで自分の生理と向き合うイベントを開催しました。

メインの体験として自分の生理の状態を記入していく「ピリオドノート 」と、生理前・生理中の症状と改善方法をまとめた「モヤモヤカード」にイラストを使いました。(こちらはデザインも担当しています)
モヤモヤカードのイラストが可愛いとなかなか評判でした!
.Lαβ:特設サイト

イラストは、難しいことをわかりやすくする、とっつきやすくする

ネクイノに入社する前は1年間ほどフリーランスでデザイナー・イラストレーターをしていました。
その時も医療系のお仕事にお声がけいただいたことがあります。

毎月届ける歯科医院のリコールハガキに親しみやすいイラストを描いて欲しい、とのご希望でした。

リコールハガキ

それまでは自分と同じくらいの年齢層が読む雑誌やカタログなど、どちらかというとファッション性の高い媒体にイラストが使用されることをイメージしていました。

でも、歯科医院のお仕事をさせていただいたことをきっかけに、「もしかしたら、医療業界にはイラストの力がもっと必要なのでは?」と思うようになりました。

だから、ネクイノに入ってから色々な媒体でイラストを求められることに最初こそ驚いたものの、今では当然のことなのかも、と思っています。

だって、「医療は難しい」というイメージがまだまだ強いから
難しそう、複雑そう、といったネガティブな印象は、真面目に伝えるだけでは中々受け入れてもらえません。

だからこそ、親しみやすいイラストで距離感を縮め、興味を持ってもらうことが大切なんだと感じています。

イラストがこれほどダイレクトに誰かの役に立つとは思っていなかったので、今でも社内でイラストの依頼があると素直に嬉しいです。

そして、イラストの仕事を誇りに思っています。

私の描いたイラスト(もちろんイラストの力だけではありませんが)が、医療やスマルナと繋がるきっかけになっているならこれ以上嬉しいことはありません。

もしイラストレーターを目指している方は、自分の思いもよらないところに需要がある可能性を考えてみるといいかもしれませんね。(医療系は本当に需要があると思います!)

ここまでお読み頂きありがとうございました!