大好きな野菜のひとつ、春菊。
寒くなってきてスーパーの棚に並び始めると、わくわくしちゃうくらいです。
「大人になって好きになった」とはよく聞くエピソードだけど、私も子どもの頃は苦手どころか大嫌いでした。それが、いつの間にかこんなにも春菊愛が育つなんてね。
大人になるっていいものです。
鍋に入れたり、おひたしや胡麻和えにするのはもちろん、ひとひねりしたアレンジもいろいろと楽しんでいるのですが、そんな春菊料理のアイディアを、今回は3つご紹介します。
■春菊だけサラダ
まずは、サラダアレンジを。
生で食べられると知ってから、ひんぱんに春菊をサラダに使うようになりました。
こちらはその最終形、春菊だけのサラダ。
茎は使わず葉だけ(できれば、中心のやわらかめなもの)を使うぜいたくさだけど、その香り高さはまさに旬のおいしさ。
春菊の青みに合わせて、ライム果汁で作ったドレッシングで和えています。
塩分はナンプラーにして、こちらもひとひねり。
画像の4倍くらいの量を、ぺろりと食べちゃうくらいのお気に入りです。
柿やりんご、プロシュート、しらす、スモークサーモンなどを加えてもおいしいです。
■しめ鯖と黒オリーブ、春菊のタルタル
こちらは、春菊をハーブとして使った料理。
味と香りが強いので、こんな使い方にも向いています。
しめ鯖、黒オリーブ、春菊、玉ねぎを刻んで、オリーブオイルとレモン果汁、塩で和えたものを、バゲットにのせて。
もうこれね、白ワイン不可避ですよ。
ミートボールに入れたりカルパッチョに散らしたり、ハーブとして考えると使い方も広がります。
■蛸とポテトの春菊ジェノベーゼ
春菊で作るジェノベーゼも、私的定番。
春菊とにんにくを、ひたひたの湯でくたくたになるまで茹でてぎゅっと水気を絞り、オリーブオイルと一緒にブレンダーでペーストに。
調味は、塩と粉チーズ、レモン汁。
ブレンダーが無ければ、水気を絞った後に包丁でペースト状になるまで刻んでから、オリーブオイルと混ぜて調味しても、少し粗く仕上がるけど作れます。
こういうおつまみにも、もちろんパスタアレンジでも。冬らしい重めのジェノベーゼは季節のお楽しみです。
■春菊をしゃきっとさせる方法
「葉野菜を、水に挿しておくとしゃきっとする」というのは知っていたのですが、春菊にそれをすると、逆にしなっとなってしまうのが長年の悩みでした。(私だけかな?)
なので、「できるだけしゃきっとしたものを買ってくる」という、方法とも言えない方法を取るしかなかったのですが、つい最近「これで解決するのでは⁈」と驚いたことがあったので、ここで小さく共有。
それは「茎だけ水に挿す」のではなく、「全体を水につける」というやり方。
氷水ではなく水道水だけでいいのですが、葉まで全部を水につけます。
しゃきっとしたら、キッチンペーパーで包んでビニール袋に入れ、立てて保存するのですが、その春菊の、まあ元気なこと。
科学的根拠は分からないので、これが効かない春菊もあるのかも知れませんが、一応の解決として積年のもやもやがすっきりしているところです。
1年を通じて気候が変わってきていて、今年出始めた春菊も他の野菜同様、少々高値に感じます。
もう少し季節が進めば、価格も落ち着いてくるかなぁと期待しつつ、さらにあたらしい楽しみ方を妄想したりしております。
「冬は苦手だけど、冬の味覚は大好き」という個人的矛盾の季節を、今年も楽しんでいくことといたします。