広島から東京への新幹線を降りた後ふと気づいたら百恵ちゃんの「いい日旅立ち」の曲を口づさんでいた。 一瞬なぜこの曲かと思ったけど新幹線で駅に着くたびに流れていたからだった。勝手に脳内でスパイラルしていた。
8月からポルトガルのリスボンに行くことが決まっていたて日が近いこともあり気づけば「いい日旅立ち」を口づずさんでいる。
改めてなんていい曲だと思ってしまう。
8月の2日、バタバタと残りの仕事を終わらせ帰ってきたのは昼になってしまいそこから荷造りを始めた。出発は夜の9時果たして間に合うのかと内心思いながら結局出発の1時間前に空港に着き、ちょうどDELAYEDの通知メールが届き一安心。
海外旅行はいつも一人で旅立つのだが今回は初めて見送りに母と姉が付き添ってくれた。
母にはポルトガルの仕事が決まってもすぐにはそのことを知らせていなかった。さすがに言わないとと出発の1ヶ月前に打ち明けたら30秒で話は終了するくらいあっけない報告だった。
空港についても遅い時間のためお店はどこも開いておらず、すぐ見送りの時間になった。
ゲートの前でバイバイのハイタッチをしてすぐ母の顔はくしゃっと崩れた。感性の強い母はすぐ感情が出てしまう。私もつられながらも喉の奥がグッと重くなるのをこらえて笑顔で手を振った。
30秒で終わった報告の事はこの時を理解した。
感傷に浸ると止まらなくなるので鼻歌を歌いごまかしルンルンしながらゲートに向かって歩く。
決まってこの曲が流れてきた。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=IPyRxvV0tZA
いつか10年、20年経った時にこの曲を耳にしたらきっと今日のことを思い出すだろうなと思った2016年8月3日。
リスボンへ向かう途中のトランジット中のアイスランドからお送りしました。