半年記念のラブレター

あれよあれよという間にこのBREWという媒体が始まって半年経ってしまいました。
時間が過ぎるのは実に早い。

一応、毎日欠かさず書いています。(波はかなり激しいとおかんにも言われるけれど。)

僕は、このBREWを始めるチャンスをいただいたときに、自分なりにいろいろ考えた。
ウェブメディアというと何々をするとどうこうなる、とか、すぐに役立つ実用的なものが多かったり、
目立つ為にバズを狙った記事や、芸能人が浮気したとかそういう情報が多いなぁと思う。
(そういったものを否定する気は全くないです。実際盆正月に実家に帰るとワイドショー通になっている自分がいる。)
そうではないもの、膨大に蓄積された情報の上に蓄積されていくものはどうあるべきか、
どうあるべき、というと少し強すぎるけれど、自分たちが作っていくとしたらどういうものがいいか、
まず自分たちがいいな、と思えるものを作りたいという気持ちがありました。

デザイナーになって、ひとびとを幸せにしたい、世界を幸せにしたい、
と20歳の頃の僕ははずかしげもなく言っていた。

それから10年経って、そんなのは本当にきれいごとだったなぁと思う。
自分がまず幸せだと言えなかったら、笑顔で笑っていられなかったら、周りにいてくれる家族、友人、お客さんを幸せになんて出来ないのだと思う。

作っている自分たちが、まず楽しむ、いいと思えるものを作る、それをみんなに届けて、いいね、おもしろいねって言ってもらいたいわけです。

僕は、いままでずっと身近にいるひとに影響を受け続けてきた。
もちろん、手の届かない存在の先輩方にもかなりの影響をうけてきた。
手の届かない存在だった人の近くにいくことが出来て、もうなにも返せないくらいに、たくさんのことを教えてもらった。
周りにいてくれるひとたちのおかげで今の自分があるなぁと思う。

特集記事の中で、中村くんがあんたが右足を出すか左足を出すかで世界は変わるといっていた。
遠くの誰かが結婚した浮気したじゃない。
iPhoneの画面の中のひとの生活がおしゃれだとかじゃない。

いま自分が立っている世界、呼吸している世界で、右足を出すか左足を出すか、
アイスコーヒーを飲むかホーットコーヒーを飲むか、
急行に乗るか鈍行に乗るか。

Shingo Kurono

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