はじめまして。テルミン奏者、街角マチコです。
今日からこちらで記事を書かせていただくことになりました、街角マチコです。
ロシア生まれの電子楽器“テルミン”の演奏家です。
吉祥寺で「テルミン大学」というテルミン教室を開講しています。
「大学」と言っていますが、私が一人で運営している、文字通りの「私塾」です。
自称「テルミン大学教授」それが私の肩書です。確定申告の書類にもそう記載しています。
そして、「ザ・ぷー」という音楽ユニットでテルミンを担当しています。
テルミンという楽器をご存知の方は結構いらっしゃいます。
そんなあなたに聞きたい。
テルミン、何なの?楽器なの?って思ってませんか?
テルミンとは?
実は、世界で一番最初に作られた電子楽器なんです。
ロシアの物理学者、レフ・テルミン博士が1920年に開発しました。
一番の特徴は、楽器に手を触れずに演奏することです。
アンテナから発する電磁波に手を近づけることで、その距離と面積に応じて音が変わります。
テルミン博士のドキュメンタリー映画、「テルミン」が2001年に公開され、以降メディアでテルミンを目にする機会がグンと増えてきました。
私も、この2001年のテルミンブームの時に、テルミンに出会いました。
さっきからテルミン、テルミンと連発していますけれども、いまひとつイメージが湧きませんよね?
こちらをご覧ください。
テルミンを世界に広めようと製作した、テルミンを大フィーチャーしたミュージックビデオです。
ザ・ぷー「テルミンテルミン」
テルミンのこと、少しわかってきましたね?
このMVでも繰り返し歌われていますが・・・
なぜテルミン?
わたくし、とにかく、テルミンの音色が好きなのです。
そして、演奏している動作が美しいのです。
美しくしようと作っているのではなく、作りたい音に必要な動作をする、その無駄の無さゆえに奏でられる、無駄のない澄んだ音色。
それがテルミンの魅力なんです!
テルミンの演奏者の人口が一番多い国、どこだと思いますか?
それは、何と“日本”なんです!
え?ロシアじゃないの?
はい、JAPANこそがテルミン大国なのです!
教える演奏家も、習いたい人も、圧倒的に日本に多いんです。
でもね、知らない人もまだまだいらっしゃる。
テルミンを知らないなんて、あなた、人生もったいないわよ!
この美しさをもっと多くの人に伝えたい。
テルミンと他の楽器はもっと仲良くできるんじゃないか?
そう、あなたのバンドにもテルミンが入っていたほうがいいんじゃない??
そんな想いから生まれたのが「全日本テルミンフェス」。
様々なアーティストがテルミン奏者と共演する、テルミンの祭典。
日本各地のテルミン奏者に、吉澤嘉代子さん、DJやついいちろうさんをはじめ、
交流のあるステキなミュージシャンに出演していただき、その持ち曲に必ずテルミンで参加する、といったテルミンを大フィーチャーしたフェスです。
テルミンフェス名誉会長に、片桐仁さんをお迎えして、テルミンの開会演奏も行われました。
また、ご要望があれば特別レッスンもしています。
ロシア語学科卒、大のロシア好きで知られる、声優・アイドルの上坂すみれさんにもテルミンをお教えした時には、両国国技館でのライブでご自身が演奏されました。
それは、「知る人ぞ知る、マニアックな楽器」じゃない。
やってみたいと思えば、いつでもできる。テルミンはあなたの近くにある!というメッセージなんです。
国技館のキャパは、およそ11000人ですから、この日は11000人にわたくしのメッセージが届いた、テルミン記念日とも言うべき日です。
そんな私の、終わりなきテルミン啓蒙活動を定期的にレポートしていく、マチコラム。
読むとテルミンに詳しくなれますよ!!