街角 マチコ

ロシア生まれの電子楽器、“テルミン”の演奏家。 国際的怪電波ユニット“ザ・ぷー”という音楽ユニットで活動する傍ら、テルミン教室“テルミン大学”を主宰。 現在60名ほどの生徒にテルミンを教えている。 ライブではたくさんの人に、教室ではひとりひとりにテルミンという楽器の魅力を伝えるべく奮闘中。 NHKで放映されたサカナクションの音楽番組「シュガー&シュガー」でテルミンを担当。 PV「テルミン・テルミン」⇒ https://www.youtube.com/watch?v=q68rViaWvSU

テルミン奏者 街角マチコの”マチコラム” 第1回

はじめまして。テルミン奏者、街角マチコです。

今日からこちらで記事を書かせていただくことになりました、街角マチコです。

ロシア生まれの電子楽器“テルミン”の演奏家です。

吉祥寺で「テルミン大学」というテルミン教室を開講しています。

「大学」と言っていますが、私が一人で運営している、文字通りの「私塾」です。
自称「テルミン大学教授」それが私の肩書です。確定申告の書類にもそう記載しています。

 

そして、「ザ・ぷー」という音楽ユニットでテルミンを担当しています。

テルミンという楽器をご存知の方は結構いらっしゃいます。

そんなあなたに聞きたい。

テルミン、何なの?楽器なの?って思ってませんか?

 

テルミンとは?

実は、世界で一番最初に作られた電子楽器なんです。
ロシアの物理学者、レフ・テルミン博士が1920年に開発しました。

一番の特徴は、楽器に手を触れずに演奏することです。

アンテナから発する電磁波に手を近づけることで、その距離と面積に応じて音が変わります。

テルミン博士のドキュメンタリー映画、「テルミン」が2001年に公開され、以降メディアでテルミンを目にする機会がグンと増えてきました。

私も、この2001年のテルミンブームの時に、テルミンに出会いました。

さっきからテルミン、テルミンと連発していますけれども、いまひとつイメージが湧きませんよね?

こちらをご覧ください。

テルミンを世界に広めようと製作した、テルミンを大フィーチャーしたミュージックビデオです。

ザ・ぷー「テルミンテルミン」

テルミンのこと、少しわかってきましたね?

このMVでも繰り返し歌われていますが・・・

 

なぜテルミン?

わたくし、とにかく、テルミンの音色が好きなのです。

そして、演奏している動作が美しいのです。

美しくしようと作っているのではなく、作りたい音に必要な動作をする、その無駄の無さゆえに奏でられる、無駄のない澄んだ音色。

それがテルミンの魅力なんです!

 

テルミンの演奏者の人口が一番多い国、どこだと思いますか?

それは、何と“日本”なんです!

え?ロシアじゃないの?

はい、JAPANこそがテルミン大国なのです!

教える演奏家も、習いたい人も、圧倒的に日本に多いんです。

でもね、知らない人もまだまだいらっしゃる。

テルミンを知らないなんて、あなた、人生もったいないわよ!

この美しさをもっと多くの人に伝えたい。

テルミンと他の楽器はもっと仲良くできるんじゃないか?

そう、あなたのバンドにもテルミンが入っていたほうがいいんじゃない??

 

そんな想いから生まれたのが「全日本テルミンフェス」。

様々なアーティストがテルミン奏者と共演する、テルミンの祭典。

日本各地のテルミン奏者に、吉澤嘉代子さん、DJやついいちろうさんをはじめ、

交流のあるステキなミュージシャンに出演していただき、その持ち曲に必ずテルミンで参加する、といったテルミンを大フィーチャーしたフェスです。

テルミンフェス名誉会長に、片桐仁さんをお迎えして、テルミンの開会演奏も行われました。

 

また、ご要望があれば特別レッスンもしています。

ロシア語学科卒、大のロシア好きで知られる、声優・アイドルの上坂すみれさんにもテルミンをお教えした時には、両国国技館でのライブでご自身が演奏されました。

それは、「知る人ぞ知る、マニアックな楽器」じゃない。

やってみたいと思えば、いつでもできる。テルミンはあなたの近くにある!というメッセージなんです。

国技館のキャパは、およそ11000人ですから、この日は11000人にわたくしのメッセージが届いた、テルミン記念日とも言うべき日です。

そんな私の、終わりなきテルミン啓蒙活動を定期的にレポートしていく、マチコラム。

読むとテルミンに詳しくなれますよ!!